錦江湾ドルフィンエコツーリズム協会
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錦江湾(鹿児島湾)




錦江湾(キンコウワン)(正式には鹿児島湾)は、かなり深い海で潮の流れも複雑です。※1

霧島連峰や桜島、緑豊かな山間などから自然に満ち溢れた栄養分豊かな植物性プランクトンが錦江湾に流れ込んでいます。


鹿児島の温暖な気候で、植物性 動物性のプランクトンも成長しやすく、

それを食す小魚やアジやサバなども豊富で、

またそれを食すカンパチやブリなどの大型の回遊性の魚も餌には不自由していないと考えられます。

(鯛やアラなどの水底魚も豊富です ※2)


とても充実した生態系ピラミッドが確立されています。

その頂点にいるのがイルカです。



そんな栄養分豊かな錦江湾なので漁業も盛んにおこなわれています。

また、ブリやカンパチなどの養殖も盛んです。


養殖イカダの周りで遊んだりする姿もよく目にする事があります。

(漁業関係とイルカの関係は悪くなく、お互い迷惑を掛けた話は聞いた事がありません)


豊富な餌があるからこそ、イルカも安心して生活できるのかもしれません。


イルカのみならず、ハクジラやヒゲクジラ等の大型のクジラ類や

ジンベイザメなど大型の魚類も確認されています。


そのほか、豊かな海だからこそシュモクザメ等のサメも生息しています。

ただ豊富な魚達のおかげでサメも餌には不自由していないと考えられています。





豊かな海にも色々な問題点もあります。

海水温による上昇により植物性、動物性プランクトンが増殖(窒素、リンが増え各々のプランクトンが大量に増える)

することにより水中の酸素を大量に消費しなくてはならない・・・

これは水質の悪化や赤潮などの深刻な問題になり

当然生態系にも影響を及ぼします。



また、環境破壊や環境問題は人的なものが大半をしめています。

生態系を崩しているのは人間といって過言ではないでしょう。



色々な環境問題も今後考えていかなければなりません。



イルカの一番の天敵は人間なのかもしれません。







(※1 岸から100mも離れると水深も100m以上のところが多く、平均水深は140m最大水深は200mを超えます。
錦江湾の面積は東京湾と同じくらいなのですが、東京湾の最大水深は湾口を除けば平均水深は17m最大40m程度です)

(※2 真鯛は大型クラスは10kgを超え、潮で鍛えられた櫻鯛と呼ばれる旬の鯛は絶品でもあります)