第８回小田急カップ（2004年5月23日）
文：とみｓ 絵：KOBANTO
小田急スプリングカップ レースレポート外伝：激闘賞は私が欲しかった編
皆様もうすうす気がつかれていたことだろう。右海面の怪。「一本で絶対入れない」「どうしても流される」「何回もタックを繰り返す」
いいじゃないの、タックならば。上マークが、もう触れちゃうもんねくらいのところにありながらジャイブしなければならないこの辛さ。
上マーク回ってないのにジャイブ。上りなのにジャイブ。この一件でわれらがスペシャル４７０パール号のへっぽこクルー大慌て。
スピンアップに失敗し、ちょうちんをこさえる。これじゃいかーん！おもむろにガイをガンッ！スピンポールが顔面にガンッ！
クルー、額から鼻にかけてななめに小粋な模様をつける。鼻血をこらえつつどこかでみたカッコいい台詞を拝借。
「順々に抜いていこうやないか」順々に抜かれるパール号。ご乱心のへっぽこクルー、乱れまくって宣言。
「あたしゃ人生の勝ちをとれりゃいい！」
レースは、クルーが乱れに乱れて終わる。帰着途中、切られ侍のようなクルーがスキッパーを振り返り
、無敵の笑みを浮かべて「ほうれ、この手を見てごらんよ。」そこにはドラえもんの手のように腫れ上がった右手が・・・どこで
、いつぶつけたのか！？「・・・おぼえちゃいねぇよ・・・。」乱心切られ侍、マスト抱えて仁王立ち。
その姿にたそがれを見たスキッパー、風もないのにメインをおろしてしまい、スロープ直前フネ止まる・・・。
