RS800試乗会日記(2004年6月26日葉山)
6月26日土曜日、スナイプの練習をサボった河内丸チームは、
RS800と言う「ハイパフォーマンス・レーシング・ディンギー」の試乗会に参加するため、
葉山セーリングカレッジに向かいました。
早朝の雷雨は(雨ではなくて雷雨です。念のため。)止んだものの、南西の強風が雲をビュンビュン
飛ばしています。「今日はダメかもね・・・。」などと話しながら森戸のデニーズでコーヒーを飲んだ
河内丸チームは、10時ごろ葉山に着きました。
「13メートル?瞬間最大でしょ?平均がそれでなければダイジョーブ。」
というオーナーの中尾さんの一言で、11時には3人とも着替えて浜に集合。
波打ち際から20m先は濃いィ〜マリン・ブルーで、ガラスのような波しぶきも上がっています。
乗り込んで数秒後にはそのブローラインに入りました。
事前に何の練習も打ち合わせもしていなかったはずなのに、ガツンとブローが入った瞬間、中尾さんと大番頭さんは当然のようにサッとトラピーズを着けて、
トトッとウイングに立ち、同時にRS800はグワンと加速して別世界のスピードに突入してしまいました。
大番頭さんが昔・・・じゃなくて以前、トラピーズ艇に乗っていたことは聞いていましたが、
実際にぶら下がっているのを見るのは初めてでしたので、かなりびっくりしてしまいました。
(「ホントにできるんだ・・・」と思って。)本人は「もっとうまくやれると思っていた」そうで、
なにしろ当時は「ネコのようにしなやかだった」のだそうです。(体長180センチのネコォ〜?!)
かなり波の高い海面をクローズでしばらく走ってから、中尾さんが「じゃあ下らせましょう。」
そして「ジェネカー。」
さすがにこの時は大番頭さんも「えッ?!」と思ったそうです。13mも吹いていて何の不足があるのでしょうか。
でも、さっさとジェネカーは揚げられ、RS800はウインドサーフィン
ばりの飛ぶようなプレーニングの後で、波に突き刺さって盛大にバウ沈しました。
意外だったのは、リカバリーが早い事です。中尾さんは、ウインドサーフィンのウオータースタートの要領で
セールに風を入れて、あっという間にフネを起こしてしまい、
「あ、ジェネカー・・・」と思った時にはとっくに収納されていました。
技術プラス、カーボンマストの威力でしょうか。
次の上りは大番頭さんがティラーを握りました。波にぶつかって何度か体がフネから離れてしまったそうで、
時々走りながら顔だけ水面に出ているようでしたが、一回のアンヒール沈もさっさと起きて、
なかなかエキサイティングなセーリングを楽しむ事ができました。
残念ながら、この日Kobantoはとうとうトラピーズ体験をすることができませんでした。
(必ずしもこわかったからではなく、飛ばされてスキッパーにぶつかる危険性があると冷静に判断した結果、
ボトムにしがみついている事にしただけです。)近いうちに、改めてレッスンを受けてみようと思っています。
想像以上のスピード感だったのは、想像以上の風のせいもあるのでしょうが、
やはりジェネカーのパワーのすごさだと思います。
ああいうヨットもいいなあと思い、葉山の海は砂浜がきれいでいいなあと思った一日でした。
© 2004 Kobanto