藤沢飛行場その二
「神奈川県の戦争遺跡」を読んで藤沢飛行場の存在を知ったときは神奈川県立体育センター
にある皇族用防空壕などしか残っていないと思っていたが、
インターネットで藤沢飛行場についてしらべているとHPslycrow's messy nest.で、
善行駅から少し離れた荏原製作所近くに燃料庫の遺構があることを知り、
荏原製作所と中央卸売市場の交差点の所にある燃料庫の遺構に行ってみる事にした。
道路側からは燃料庫の裏側のコンクリートが少し見え、通気口らしきものが見えた。
交差点の所から見た燃料庫は昼なお暗い竹藪の中にある謎の構造物に見えたが、
意を決して近づいてみるとそれは紛れもなく藤沢飛行場の燃料庫であった。
入口の木製の扉は戦後取り付けられたものであると思われるが、燃料庫の近くにある
骨組みとタイヤだけになったリヤカーに注目してもらいたい。かなり前から放置しているのであろう、
よく見るとリヤカーの骨組みの中を竹が貫通しているのである。
それはさておき私は気味が悪くて燃料庫の写真を撮るとすぐに走って竹藪の外に出た。
燃料庫の写真は明るく見えるが、実際は暗く不気味な雰囲気だったので
少しでも早く明るい竹藪の外に出たかったのである。
この燃料庫は竹藪の中にあるので夏訪れる際は虫除けと虫刺されの薬を持参する事をお勧めする。
燃料庫
裏側から見た燃料庫 道路から見た燃料庫
燃料庫の遺構、前にあるリヤカーに注目してもらいたい
参考文献 藤沢市史第六巻
わが住む里第47号
神奈川県の戦争遺跡 神奈川県歴史教育者協議会編 大月書店
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