Axial Flash Builder は MacromediaR Flash
ムービーを作成するためのソフトウェアです。
Flashムービーは他の形式のムービーと比較してファイルサイズがコンパクトです。ホームページに埋め込みインターネットブラウザですばやく再生することができます。
Axial
Flash Builder
は、タイムラインにキャラクターを配置し、ステージ上のキャラクターを移動または変形してモーションを簡単につけることができます。またレイヤードモーションと呼ばれる機能を使うことで、従来にない複雑なキャラクターの動きを簡単に作成できるようになりました。(このページの先頭で再生されているFlashムービーで、犬の動きにレイヤードモーションを利用しています。) サウンドやアクションを利用したムービーも作成できます。
作成したムービーは、ホームページ内に埋め込み公開するだけでなく、プロジェクターやスクリーンセーバーとして出力できます。CDなどのメディアでの配布に最適です。特にプロジェクター出力(Axial
Flash
Projector)では、多彩なオプション設定が可能です。また、メインプロジェクターからチャイルドプロジェクターを開いたり、他のアプリケーションの起動やドキュメントの表示するなどのコマンド
(FSCommand) を実行するこで、インタラクティブなムービープロジェクターアプリケーションに仕上げることが可能です。
Axial Flash Builderでは、キーフレーム法またはTweenings(トゥイーニング)やMotion
Tween(モーショントゥイーン)と呼ばれる方法により、思い通りのムービーを作成できます。
下図のように四角形を左から右に動かすムービーを作る場合を例に説明します。
このムービーは25個のフレームで構成されています。最初のフレームで四角を左端に描き、右に移動しながら一回転し、最後のフレームで左端に到達します。この25個のフレームを繰り返して再生しています。
(補足)
フレームとはムービーの最小の構成単位で、1フレームずつ画面を更新していくことでムービーが描画されます。
25個のフレームを一枚ずつ作るのではなく、最初のフレームと最後のフレーム(キーフレーム)を作るだけで、中間のフレームはAxial
Flash Builderが自動的に生成します。タイムラインは下図のようになっています。
タイムラインのレイヤー名”四角形”が図形を保持しています。このレイヤーのフレーム0と24の位置の丸印は、キーフレームと呼ばれます。これら2つのキーフレームにおける描画位置を指示するだけで、中間フレームが自動的に作成されます。
Axial Flash Builder には、レイヤードモーションと呼ばれる機能があります。一枚の写真から切り出したキャラクターに複雑な動きを与えることが可能です。
たとえば、下図の写真から犬の輪郭を切り出します。切り出した画像を頭や足・尻尾などにパーツに分解して、各パーツを動かすことができるマスコットキャラクターを作成します。(輪郭の切り出しおよびパーツ分解は、Axial
Flash Builder内でウィザード形式に従い簡単におこなえます。)
元画像 | 輪郭の切り出し | |
この画像は、コロンちゃんとヤマト君です。 |
(マスコットキャラクター) |
輪郭を切り出したキャラクターの前足と後足を動かすモーションを作ります。(下図参照)
前足を動かす | 後足を動かす | |
上図のムービーでは、前面側の足を動かしていいますが、背面側の前後足のモーションも作ります。それらの4足のモーションを重ねあわせ(レイヤードモーション)、歩いているモーションを作成できます。
(上図:歩いているモーションに上下動や尻尾を振るモーションをレイヤードしています。)
下図のように、タイムライン上で複数のモーションを重ねあわせて作成します。
このように、複数のモーション(動き)をレイヤーとして重ねあわせることができますので、モーションを加えたり削除したりすることが容易になり、複雑なモーションを短時間で編集できます。また作成したモーションを専用のライブラリー(マスコットモーションライブラリー)に保存することで、モーションを他のキャラクターに再利用することができます。
歩いているモーションを与えながらキャラクター全体を左右に動かすことで、下図のようなムービーが出来上がります。
元画像の切り抜きからパーツ分解、レイヤードモーションの構築までのすべてをAxial Flash
Builder上で行えます。