2-1　OE Ruleの使い方

OE Ruleを起動すると、下図の画面が表示されます。

　Outlook Expressには無い多くの便利な機能を備え、ルールの条件とアクションをすばやく設定できます。ルール全体がこの画面に表示されますので、設定内容の確認も容易です。

（注意）
OE Rule起動中にOutlook Expressでメッセージルールを変更すると、次のメッセージボックスが表示されます。

OE Ruleで編集した内容を破棄してメッセージルールを再読み込みします。OE Ruleの起動中は、Outlook Expressでメッセージルールを変更しないでください。

操作方法は次の各項目を参照ください。

• ユーザの切り替え
  
  • Outlook Expressに複数のユーザを設定している場合、ドロップダウンにユーザ名が表示されます。
    このコントロールでユーザを切り替えて、ユーザごとの設定をを編集できます。
    （複数のユーザを設定していない場合は、操作できません。）
    
    
• メールルール
  
  • ルール名の一覧です（下図参照）。　ルールの追加・削除・順序の入れ替え、名前の変更はこの一覧で行います。ルール追加は、［既定のメールルールの作成］がお勧めです。
    ルール名を選択すると、その条件や適用するアクションが表示されます。
    
    
    
    メールを受信したとき、上から順番にルールが適用されます。
    

  • 既定のメールルールを作成するには

    ルール名の一覧を右クリックし、表示されるポップアップメニューから［既定のメールルールを作成］をクリックします。
    既定のセーフリストやブロックリストを簡単に作成することができます。
    詳細は、既定のメールルールを参照してください。
    
    

    ルールを新規追加するには

    ルール名の一覧を右クリックし、表示されるポップアップメニューから［空のメールルールを追加］をクリックします。
    空のメールルールが追加されます。ルール名を入力し、条件およびアクションを設定してください。
    
    

    順序を入れ替えるには

    ルール名を移動したい位置にドラッグして、順序を入れ替えてください。
    ３−１．迷惑メール対策の進め方を参照して、常にルールの順序を整理してください。正当なメールを判定するルール（セーフリスト）を上に配置し、迷惑メールを判定するルール（ブロックリスト）をその下に、分類できない場合のルールを最下位に配置します。
    区切り線をつけると整理しやすくなります。区切り線は、既定のメールルールで作成できます。
    
    

    削除するには

    ルールを選択して、［Ｄｅｌｅte] キーを押します。
    
    

    名前を変更するには

    選択状態のルール名をクリックすると、編集可能になります。
    ルール名の先頭に［ＳＡＦＥ］や［BLOCK］、［UNCLASSIFIED］などをつけて、分類することをお勧めします。
    ［既定のメールルールの作成］で作った下記のルール名は変更しないでください。
    
    　　[SAFE]本文に信頼できるメールアドレスを含む場合
    　　[SAFE]送信者が信頼できるメールアドレスの場合
    
    これらのルール名を変更すると、アドレス帳と自動同期できなくなります。
    
    

    無効・有効を切り替えるには

    ルール名の左端のチェックボックスをオン（有効）にします。受信時にルールが適用されます。
    オフ（無効）にすると、ルールは適用されません。
    
    

    
    
• ルールの条件
  
  • ルール名の一覧で選択しているルールの条件です。（下図参照）
    
    
  • 条件名の左側のチェックボックスをクリックして、条件の有効無効を切り替えます。１２種類の条件から、、一つ以上を有効にしてください。
    有効にした条件を選択すると、その条件設定が右側に表示されます。
    複数の条件を有効にすると、［ルール適用条件］のオプションが表示されます。”すべての条件を満たす”または”少なくとも一つの条件を満たす”のいずれかを選択してください。
    
    各条件の詳細は次の通りです。
    

  • 送信者 ・ 件名 ・ 本文 ・ 宛先 ・ ＣＣ ・ 宛先またはＣＣ

    指定した言葉が含まれるかどうかを条件にします。
    下図のリストボックスにその言葉を指定します。
    
    次のいずれかの操作で、リストボックスに言葉を追加します。
    

    • Outlook Expressのメールをリストボックスにドラッグドロップします。
      条件に対応した内容がリストボックスに追加されます。たとえば、条件が送信者の場合は送信者アドレスが追加され、件名の場合はメールの件名が追加されます。
      条件が本文の場合は、［NGワード検出ツール］が起動し、迷惑メールに利用されるワイセツ用語やURLリンクなどを自動検出します。
      
      （ヒント）
      ドロップターゲットが他のウィンドウに隠されないように、システムメニューの［常に手前に表示］を選択しておくと便利です。システムメニューは、OE Ruleのタイトルバーを右クリックで表示されます。
      
    • ポップアップメニューを利用します。
      リストボックス内で右ボタンクリックすると、下図のポップアップメニューが表示されます。
      
      このメニューから、操作を選択してください。
      
    • メモ帳やエクセルなどで作成したリストをコピーし、その内容を貼り付けます。
      複数行をまとめて貼り付けることができます。
      複数列のエクセルのデータを貼り付けないでください。
      

    いずれの方法で追加しても、重複した単語は自動的に除外されます。
    
    下図のオプションで、単語を含むことを条件にするか、含まないことを条件にするかなどの条件オプションを設定します。
    
    

    重要度

    メールの重要度を条件にします。
    条件を有効にすると、下図のリストボックスが表示されます。重要度　”高”または”低”を選択します。
    
    

    アカウント

    メールアカウントを条件にします。
    複数のメールアカウントを設定している場合に利用します。
    
    

    指定サイズ以上

    メールサイズを条件にします。
    条件を有効にすると、下図のボックスが表示されます。メールサイズを0〜32767KBの範囲で指定します。単位はKBです。
    
    

    添付ファイルあり

    添付ファイルがあることを条件にします。
    

    セキュリティー状態

    電子署名または暗号化のセキュリティが設定されていることを条件にします。
    一般的なメールに利用することはありません。
    
    
    

    すべてのメッセージ

    条件を設定せずに、すべてのメッセージを対象にします。
    他の条件と組み合わせることはできません。
    

    
    
• ルールのアクション
  
  • 条件にマッチしたときに実行するアクションです。（下図参照）
    
    アクション名の左側のチェックボックスをクリックして、アクションの有効無効を切り替えできます。１２種類のアクションから、、一つ以上を有効してください。
    オン（有効）にすると、アクションの詳細が表示されます。
    
    アクションの種類と詳細は次の通りです。
    

  • フォルダに移動 ・ フォルダにコピー

    指定したフォルダに移動またはコピーします。
    アクションを有効にすると、下図のフォルダ一覧が表示されます。（Outlook Expressのメールフォルダとまったく同じです。）
    
    移動先またはコピー先のフォルダを指定します。受信トレイ、送信トレイ、送信済みアイテムは指定できません。
    受信トレイにメールを入れたい場合は、［処理を中止］を利用します。
    Outlook Express上でフォルダ構成（名前や位置など）を変更すると、その変更は起動中のOE Ruleに即座に反映されます。
    （注意：Windows 98 SEでは、OE Ruleに反映されるまで１０秒以上かかることがあります。キャッシュの問題と思いますが、不明です。）
    

    削除

    メールを削除します。（削除済みアイテムフォルダに移動）
    

    転送

    指定したアドレスにメールを転送します。
    アクションを有効にすると、下図のコントロールが表示されます。
    
    メールアドレスを入力するか、参照ボタン利用してアドレス帳から選択します。
    

    強調表示

    指定の色でメールを強調表示します。
    アクションを有効にすると、下図のコントロールが表示されます。
    
    １６種類の色から選択できます。
    

    フラッグ付き

    メールに［フラッグ］を付けます。
    

    開封

    メールを開封済みにします。
    

    マークまたは無視

    メールに［マーク］または、［無視］を付けます。
    

    返信

    指定したメッセージで返信します。
    
    ファイル名を入力（フルパスで指定）するか、参照をクリックしてファイルを指定ください。
    

    処理を中止

    アクションを適用後、処理を中止します。
    特別な理由のない限り、このアクションは常に有効にしてください。処理を中止して、他のルール適用を防止してください。
    OE Ruleでは、このアクションを初期値で有効にします。
    

    ダウンロードしない

    ダウンロードしません。
    メールヘッダーで判定可能な条件（送信者や宛先・件名など）を指定したときに作動します。ヘッダーで判定できない条件（本文、添付ファイルなど）を指定すると、このアクションは無視されます。
    他のアクションと組み合わせることはできません。
    

    サーバーから削除

    メールをサーバーから削除します。
    メールヘッダーで判定可能な条件（送信者や宛先・件名など）を指定したときに作動します。ヘッダーで判定できない条件（本文、添付ファイルなど）はを指定すると、このアクションは無視されます。
    他のアクションと組み合わせることはできません。
    

    
    
• 禁止された送信者
  
  • Outlook Expressのメッセージルールで、禁止された送信者に指定したアドレスの一覧です。（下図参照）
    
    特定の送信者アドレスからスパム行為が何度も繰り返される場合に利用してください。他のルールよりも優先してこのルールが適用されます。
    OE Ruleは、このリストの利用をお勧めしません。迷惑メールのほとんどは送信者アドレスが詐称され、スパム行為の都度にデタラメな異なったアドレスを使っています。二度と利用されないデタラメなアドレスを多数追加しても、意味がありません。
    
    次の操作でこの一覧を編集できます。
    
  • • Outlook Expressのメールをドラッグドロップします。
      メールの送信者アドレスが追加されます。
      
      （ヒント）
      ドロップターゲットが他のウィンドウに隠されないように、システムメニューの［常に手前に表示］を選択しておくと便利です。
      システムメニューは、OE Ruleのタイトルバーを右クリックで表示されます。
      
    • リストボックスのポップアップメニューを利用する。
      右ボタンクリックすると、下図のポップアップメニューが表示されます。
      
      このメニューから、操作を選択してください。
      
    • メモ帳やエクセルなどで作成したリストをコピーし、その内容を貼り付ける。
      複数行をまとめて貼り付けることができます。
      複数列のエクセルのデータを貼り付けないでください。
      
    
    
• 保存
  
  • ［保存］ボタンをクリックして、設定したルールをOutlook Expressに保存します。
    
    ●　ルール名や条件名、アクション名が赤字で表示されている場合は、保存できません。
    
    赤字で表示されている条件やアクションにエラーがあります。設定を確認してください。
    
    
    
    ●　Outlook Expressが起動している場合は、保存前に警告メッセージが表示されます。
    
    
    メールプレビューウィンドウやアドレス帳を開いていると、Outlook Expressを本体が起動してなくても警告が表示されます。
    この警告メッセージの［中止］ボタンで保存を中止するか、Outlook Expressを閉じてから［再試行］ボタンをクリックしてください。
    
    ［無視］ボタンで保存（推奨しません）が可能ですが、保存した設定はOutlook Expressの再起動後に反映されます。再起動前に起動中のOutlook Expressを使ってルールを変更すると、OE Ruelで設定した内容が元に戻るなどの不具合が発生します。また、ルール設定が壊れる危険もあります。このことを承知して［無視］ボタンをご利用ください。
    ［無視］ボタンを利用すると、次の警告が表示されます。
    
    
    
• アドレス帳との同期
  
  • 既定のメールルールで作成できる次の２つのルールとアドレス帳とを、システム起動時に自動同期できます。（手動同期も可能です）
    ［アドレス帳との同期］ボタンをクリックして、設定をしてください。
    
    同期可能なルール
  • • [SAFE]本文に信頼できるメールアドレスを含む場合
    • [SAFE]送信者が信頼できるメールアドレスの場合
  • 
    詳細は、アドレス帳との同期設定を参照してください。
    
    

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OE Rule
(c) Koma Software Development