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フリーターについて
2004年3月10日:ken1
昨日(まだ、今日のことですが)の深夜に、またもNHKで放映していた、再放送のNHKスペシャル
『21世紀 日本の課題 フリーター 417万人の衝撃』という番組を観て、ひとり憤(いきどお)ってしまった!!!
このNHKの番組は現状をレポートしているので、その意味で優れたものであった。
そして「フリーター」の問題点もそれなりに指摘していた。
だが、真の問題を・・・微妙に?・・・つまりどこからも非難が起きない様な、当たり障りのない番組構成
となっていた。まっNHKだから、これは当然な措置ではあるのですが。。。
この番組では、「フリーター」とは、企業の正社員ではない人(あるいは正規採用の公務員ではない人)、
すなわち、嘱託(しょくたく)とか、パートやアルバイトといわれる人達であると、とりあえず定義している
ようである。
わたしも、いま現在、ここでいうところの「フリーター」というカテゴリーに入る。だから、他人事ではない。
(この「フリーター」という和製英語は、嫌な言葉だ!!!)
ここからは、ざっと書き散らしになります。
そもそも、職業紹介業というのは、本来、絶対禁止のはずである!
それは、間労働斡旋業は、強制労働や中間搾取から労働者の人権を守るために、従来は、原則として
国だけが公的に行えることになっていた。
それが、雇用の流動化?、規制緩和?という名目で、1986年に「労働者派遣法」とかいう法律が出来
て、当初は通訳やアナウンサー、デザイナーなどの専門職に限定して人材派遣が可能となり、1999年の
大改正で対象業務が拡大し、ほとんどの業種において派遣できるようになった。
このように、なし崩し的に合法化されてきたという経緯がある。
だからその後、名前はあえて挙げないが、たくさんの人材派遣会社が、雨後の竹の子のように出来たの
である。
そして、どれも大儲けしており!!!成長産業のひとつとなった。
近代社会では、奴隷労働は、労働の対価そのものからのピンハネを産んでしまう、と言う考え方が基底に
ある。だから「絶対にこれは許さない」ということが原則である。
ところが最近は「人間を紹介、斡旋したんだから、手数料を取って何か悪いんですか!?」という理屈が
はびこって来た!!!これは実におかしなことなのである!
(いまや、おかしいと思わない人が多いようだが・・・)
このように本来、「原則禁止」が近代社会の精神であるのに、1999年施行の「改正・労働者派遣法」は
「派遣の原則自由化」を目的としてしまったのだ!!!これは従来からあった経済界・産業界の強い要請
によるものだが、会社としては
@雇用責任を負わないで済む
A雇用の調整ができる
B人件費を削減できる
Cリストラの一環としてできる
まさに好都合極まりない雇用形態が、この改正法により合法化してしまった。
これで、派遣労働者は永久に派遣労働者のままで、正社員になれない、賞与、各種手当がないので賃金
のアップも期待できない。そして何時、契約解消されるかわからず生活設計ができないといった、深刻な
問題が恒常化してしまったのだ。
繰り返し、断固としていいますが、近代社会の精神に全く反している!!!厳密には違法なハズのものを
許してしまっているのだから。。。おそらく、現実に人材派遣業者は4割〜5割くらいのピンハネ (言葉は
悪いが) しているだろう!!!
去年ぐらいからか、確か社会保険や厚生年金をパート・アルバイトにも拡充しようとする動きがあった。
そして(差し障りあるのであえてどことは言わないが)会社がアルバイトの人たちに社会保険・厚生年金
反対の署名させて「私たちは要りません」と、こう言わせるのである。
ご丁寧にマスコミ向けに記者会見まで用意して・・・会社というのはそこまでやる!!!
それでいて、従業員の数が何千人と居るようなところでさえ、パートとアルバイトに頼り切っていて、
最近は、なんと店長までパートや派遣の人間にやらせる、という事態が出現しているのだ。
するといったい誰が、いわゆる事件や事故が起きた時に責任を取るのか、ということになるだろう。。。
こうした恐ろしい状況が野放しになっている!!!
( 民法715条U項の「使用者責任」があるとか、「履行補助者の債務不履行責任」があれば、法律上は
責任追求が 出来るから問題はない!などというアホな反論を する輩もいるでしょうが、そういう法律
論はここではやらない! )
そして、いまやアウトソーシング(なんだこの意味不明の外来語は!、外部委託ということか?)と称して、
正社員のリストラ(この言葉も意味不明!!!本来「解雇」の意味ではなかったはずだ!)が加速して
いる。
つまり、正社員の「リストラ」の一環としての「アウトソーシング」の中心的な方法が、派遣労働の導入で
あると位置づけられているのである。このように派遣業務の「原則自由化」は、正社員雇用・正規公務員
の大幅削減策に有力な選択肢・可能性を与えることとなってしまったのだ!!!
ところで、日本にははっきりとした差別構造が昔から制度化されているものがある。
みな知っているはずなのに、誰もはっきり指摘しないが、それは、「広義の社会保険」に加入している人
と、「国民健康保険+国民年金のみ」の人、との差である。
「広義の社会保険」とは、「健康保険(狭義の社会保険)」と、「厚生年金(基礎年金+上乗せ年金)」と
「雇用保険(失業保険)」が付いている人のことを言う。この3種類がセットで付いている人のことを、
「正社員」というのだ。
( その厚生年金の積み立ては、無能な官僚・公務員によって泡と消えてしまったのは・・・以前
ここの掲示板で少しだけふれましたが・・・その公務員たちであれば、手厚く保護されている、
「共済保険」+「共済年金」である。 ところで、何故、公務員に「雇用保険」が無いのだ
ろうか? →答え : 公務員に失業はありません!<笑>あはははは・・・・・・ )
いままで女性に「派遣会社」の仕事が多いのは、こうした「広義の社会保険」をつけたくないからだ。
これが、近年、若者全般にまで拡大してきたのである。そしてこの正社員になれない人が、嘱託とか、
パートやアルバイトといわれる。これら、全部いわゆる「フリーター」である!!!
このように、実態は「公務員」、「正社員」、「フリーター」、3階級の構造がヒエラルヒーとしてあるのです!
( さらには、この「フリーター」の若者の中で、本来払わなければならないはずの「国民健康保険」や
「国民年金」すら払えない<払わない>ひとが、非常に増えてきている。。。大問題!!! )
こんなことを、言うのは、昔は「左翼」と決まっていた。。。
だから、わたしがこのようなことを言うと、過去のこの掲示板やサイト内のコラムの発言を読んでいる
人は、???とメンを喰らっているかもしれませんね(笑)。
そうわたしは「自由主義者」であります。
( 当然、「自由主義」にもいろいろな(イデオロギーによる)潮流がありますが、わたしの立場をあえて
挙げるなら ベンサマイト・リバータリアン(Benthamite Libertarian)に近いのですが、この思想上の
問題や立場との整合性と いった問題はここではやめます。 )
いまや「左翼」は絶滅種です。(笑)
だからそれはそれで、わたしとしては、おおいに結構なことなのだが、、、
その結果として、誰もこういうことを言わなくなった。。。
(きっと相変わらず共産党はいってると思いますが・・・ここでは無視します!)
もちろんわたしは、共産党や社民党は個人的には支持できないが、貧しい層や、下層労働者たちの
利害・利益を代表する政党は、世の中に必要である。これを消滅させることは出来ないし、否、
してはいけない。
ただ単にイデオロギーで毛嫌いする、といった考え方には反対である。
それこそが、「自由主義」に反する!!!
そもそも、「自由」であるためには、前提として公正さ(fairness)が保たれていなければ成り立たない
ものだ。
「自由主義者」は「不公正(unfair)」であることを嫌います。前提となる社会が「不公正(unfair)」である
なら、「正義(justice)」は実現されません!!!
だから、「un-justice」と「un-fair」は、ほぼ同義語なのです。
上品で立派な人達だけが社会の表で、綺麗事の社会議論や政治談議をしていれば、それでいいなどと
いう程、世の中の実態は甘くはないです。
わたしだって、企業の経営者たちが、経営が厳しい、と言う状況は、もちろん判ります。
しかし一方で、社会がそこで、人間がまともに生活できる体制を保障していかなければならない。
これはいわゆる「社会福祉」「社会的弱者を助ける」、ということではない。健康で元気な若者たちを、
福祉の対象にしなければいけないような社会は、それ自体が間違いなのである!!!
っと、ここまで書いてみて、抑えたつもりが、過激なものになってしまった。。。
わたしは、けっして偉そうなことをいえるような立場にありません。。。草莽の民のひとりです。(泣)。。
それでも、どうしても言わずには居れません!!!
特定の個人や組織を攻撃・非難する意図はありませんので、悪しからず。。。
以上、乱筆、誤字・脱字も多いでしょうが、この怒りの勢いのままアップします。
ken1
2004年3月10日脱稿
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