ビューティフル・ドリーマー
2004年4月14日:ken1
信頼できる、「ディープスロート」Deepthroat(情報源)から、(笑)
「『イノセンス』でトグサが陥る「堂々巡り」、物語の繰り返し手法は、押井守監督、1984年公開の劇場アニメ
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』でやってんだよね〜 」
との情報が入る。(笑)
(押井守監督のアニメ映画『イノセンス』についてのReview!!!)
そうか、そうであった!気づかなかった!忘れていました。
(オタク連中からみれば、「当然の知識」とツッコまれそうですが・・・)
『イノセンス』を観てる時、アレッ!っと既視感をともなっていたのだが(笑)、そういえば彼の過去の作品で
やっていましたね。『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は、80年代アニメの傑作のひとつです。
84年製作ですか!もう20年前だ・・・わたしは、87年頃レンタルで観た記憶があります。
80年代はバブル景気に湧いていた時代で、いまの時代とは全く様相が異なっていました。。。
みんな何となくハッピーで、そんな「祝祭的な日常」が永遠に続いたらいいのになあ〜というオタク的願望を
描いたアニメが、この『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』です。
つまり、この映画はバブル・ファンタジー(Bubble
Fantasy)の作品です(笑)。←※注1
正確には、1984年は「プラザ合意」の前であり「バブルは始まっていない」のですが、、、
現在の「デフレ不況」下と違って、右肩上がりの経済成長が続いており、まるで悲壮感のなかった時代、、、
80年代全般の雰囲気で勝手に命名してます。。。
また、このアニメは、確か「終わりなき日常」を生きよ!とか言ってる?宮台真司とかも80年代を引き合いに
出す時に、よく例に持ち出す象徴的な作品です。
(嫌いな宮台真司について過去にカキコしたログは消えてしまったが・・・泣)
※注1 もちろん、John Lennonの名作『Double Fantasy』(1980年発売のアルバム)をもじっている。
また、村上龍の絵本『あの金で何が買えたか』 村上龍・著 はまのゆか・絵 小学館
(文庫改訂版は角川書店) の副題も「Bubble Fantasy」である。 バブルとその崩壊がいかに
馬鹿げおり、愚かしかったかを知るのに格好の材料を提供してくれています。
この本は、皮肉に満ちており、オススメです。
わたしは、まさにバブル期に青春?を過ごした、「バブル時代」(Bubble
Age)←※注2、
の世代であるので、この「ハッピーな学園祭が永遠に続いたらいいのに!」という雰囲気はよくわかりますね。
※注2 ジャズ・エイジ(Jazz Age)といわれたアメリカの狂乱期(第1次世界大戦後〜バブル〜世界恐慌)、
1920年代の栄光と挫折(転落)を描いたといわれる、有名な小説『グレート・ギャツビー』F.スコット・
フィッツジェラルド著 <The Great Gatsby F. Scott Fitzgerald(1925年)>がある。
翻訳では、以下の2つが有名。(わたしは確か野崎訳で読んだと思う・・・)
・『グレート・ギャツビー』/野崎孝訳 新潮社 1974.(新潮文庫)
・『華麗なるギャツビー 』/ 橋本福夫訳 早川書房 1974. (ハヤカワ文庫)
1920年代、ジャズエイジのアメリカという神話的な時間と空間を背景
フィッツジェラルドは一方で「失われた世代(Lost Generation)」の作家とも言われるが、
Lost Generation<第1次大戦時代の社会混乱に幻滅し, 人生の方向を失った世代>というなら、
ある意味「バブル時代」(Bubble Age)の世代も「失われた世代」といえるのかもしれない。
そして、誤解を恐れずにあえて言うなら、そうした「ハッピーな」80年代は「オウム事件」によって「幻想」に
すぎなかったのだと気づかされることになる。オウム事件はある意味で、80年代のもう一方の「闇」を象徴
する事件であるといえよう。
事件が発覚したのは1995年だが、このカルト教団が活動を始めたのは1980年半ば頃からである。
そして、80年代に流行ったオカルト的な「終末思想」を掲げていたのもこの集団の特徴の一つであった。
かれらは、1988〜1994年までの間に30人もの人間を殺害。現在、いまだ一部の裁判が進行中。
この事件の全容が解明され、その時代的意味を冷徹に問い直す作業は、必要不可欠である。
何故なら「カルト」はいまだに絶えないし(最近もマインド・コントロールの手法を使った「セミナー集団」が
芸能人を巻き込んで、事件化されつつあります)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040411-00000036-nks-ent
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040410-00000049-mai-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040413-00000006-mai-l35
、社会はいまだ大きな問題を抱えている。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/aum/
1960年代の「全共闘運動」が、1972年、「連合赤軍」による衝撃的な「浅間山荘事件」(←※注3)
によって幕を閉じたように、80年代の「浅間山荘事件」といえる「オウム事件」によって、右肩上がりの経済
成長(好景気)が永遠に続くという、「バブルの幻想」が、完全に幕を閉じた。もちろん、経済的には1992年1月
がバブルの終焉であるといえようが、あくまで、社会全般の状況でいうなら、この事件 (と同じ年に起きた
阪神大震災)を境に完全に暗転する。
そして、全共闘世代は、2004年の現在、「浅間山荘事件」や「ダッカ事件」(←※注4)の全容と時代的
考察をいまだにしていないと、わたしには思える。この例でいけば、すでに10年を経たといえ、生々しい
「オウム事件」など、なお無理からぬこととなってしまいそうだ。。。
突然話しが飛んでるようだが、実はイラクの自衛隊派遣問題や3邦人誘拐事件もここにつながってくる問題
なのです。。。
※注3 「浅間山荘事件」。1972年、軽井沢にある保養所「浅間山荘」において、過激化した武装左翼集団
「連合赤軍」が、 管理人を人質に取って、10日間にたてこもった事件である。
警官隊の強行
突入で警察官2人が殉職した。
後、「連合赤軍」は榛名山での集団リンチによって仲間を次々に殺害していたことが明るみになり、
その凄惨さに当時、社会に大きな衝撃を与えた。
※注4 「ダッカ日航機ハイジャック事件」のこと。1977年9月に「日本赤軍」が起こしたハイジャック事件。
パリ発、羽田行きの日本航空機(JAL)が、経由地インドのボンベイ空港を離陸後、拳銃、手投げ弾
などで武装した「日本赤軍」グループ5名によりハイジャックされ、バングラデシュのダッカ国際空港に
強行着陸、犯人グループ5名は人質の身代金として、600万米ドル(当時の為替レートで約16億円)
と、日本で服役および拘留中のメンバー9名の釈放を要求。これが拒否された場合、または回答が
無い場合は人質を順次殺害すると警告。 日本政府は議論の末、当時の福田赳夫首相(現在の福田
康夫官房長官の父)が「人命は地球より重い」として、身代金の支払いおよび、「超法規的措置」として
メンバーの引き渡しを決断。身代金と、釈放に応じたメンバー6名(3名は拒否)を日本航空特別機で
ダッカへ輸送した。乗員乗客は解放され、事件は終結。
しかし、この事件における日本の対応は、欧米の「テロリストや過激派と交渉せず」という姿勢の逆を
やり、「日本はテロまで輸出するのか」との国際的非難を受けたといわれる。
日本はこの事件を受けて、後にハイジャックに対応する特殊部隊(SAT)を設置したといわれている。
官房長官「ダッカ事件と時代も意味合いも違う」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20040409AT1E0900A09042004.html
「ダッカ事件と時代違う」 撤退要求拒否で福田長官
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/seiji/20040409/20040409a1490.html
いまでこそ、マスコミ(国民の多く)も、ダッカ事件における福田赳夫首相の決断はまずかった、かのような
言説を述べているが、おかしな話である。
当時は、「(実に日本的な)平和主義」があたりまえであって、左翼が主流であり、マスコミも知識人も主流
派は、福田首相のやり方を絶賛とは言わないまでも、評価していたはずだ!
(マスコミとは、時流によって言説を変える連中に決まってるじゃん!と言ってしまえばそれまでだが・・・)
イラクで3邦人人質事件が起きたいま、「軍隊」なのに「軍隊ではない、超法規的存在」の「自衛隊」は
「イラク特措法」によっては、誘拐された日本人の救出のためには使えない。
それとも、福田官房長官は父親の汚名をはらすため、「イラク特措法」や法律を「大局のため」無視して
「超法規的措置」による、自衛隊の特殊部隊を使って救出でもするのでしょうか?
と、なんか話しが、あちこち飛んでるし、やっぱり重たくなってる?って、、、
押井守に戻すと、いつぞやだったか?『イノセンス』の新聞広告に、庵野秀明のコメントが使われていた。
いわく「面白い!!押井さんの最高傑作! 世界一の「犬」アニメです!」
これ、はたして褒めてるのか、貶しているのか?判らないが(笑)、確かにそうともいえる。
映画の中でバトーが飼っている、バセット・ハウンドが超かわいかった!!!
http://www.innocence-movie.jp/inu/index.html
この点だけで『イノセンス』は傑作なのかな?そういいたいのか庵野は?
やっぱ、いま公開中の映画『クイール』(松竹) は、押井監督で製作されるべきだった!
って『クイール』観てないし・・・観る気もしませんが。
(監督の崔洋一はそれなりに評価できるひとだったんですが、どうなっちゃたんでしょう・・・)
庵野は実写かアニメか知らんがキューティーハニーを作ったらしい(5月下旬公開予定?)が、
なんかつまらなそうだな・・!
まっ新世紀エヴァンゲリオンとか好きじゃないから、もともと庵野なんてどうでもいいし。
ん!なんか文体変わったぞ!相変わらずまとまりのない長い文章になってるし・・・
これでアップします。
2004年4月14日脱稿