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▼真宗まめ知識

私たちの真宗

 宗旨  浄土真宗
 本尊  南無阿弥陀仏 尊形は阿弥陀如来(立像)
 お経  浄土三部経
       仏説無量寿経・仏説観無量寿経・仏説阿弥陀経
 教え  念仏成仏是真宗
 宗祖  親鸞聖人
 宗派  真宗大谷派
 本山  真宗本廟(京都・東本願寺)


真宗の教え

 
「念仏成仏是真宗」お念仏(南無阿弥陀仏)を称え
  仏(覚者)に成る。

念仏 仏を念ずること
 浄土三部経での解説は略する。

 
真宗七高僧の内
 第一祖 竜樹菩薩(インド・西暦150〜250)は「合掌し
     稽首し礼拝して、その名号を称すべし」と教えられた。

 第二祖 天親菩薩(世親)(インド)の「浄土論」には五種類の
     仏の念じかた(五念門)が説かれている。

     第一に礼拝。

     第二に讃嘆(阿弥陀仏の名を称えること)

     第三に作願(浄土往生を願うこと)

     第四に観察(仏や浄土の姿を心に思い浮かべること)

     第五に廻向(あらゆる善を浄土往生のための
             ものとすること)


 この中、讃嘆=称名が誰にでもできる浄土往生の行ないとして
選択され、法然や親鸞では念仏とは称名であると考えられている。

 第五祖 善導大師(唐)(613〜681)は「帰依合掌礼」
     と教えられた。


 
法然上人は<選択集>に
「南無阿弥陀仏往生の業は念仏を本となす」と書している。<念仏為本>


 
親鸞聖人は<浄土文類聚鈔>に
「称号すなわち憶念、憶念すなわち念仏、念仏すなわちこれ
南無阿弥陀仏なり」とある。<信心為本>


成仏 仏になること。仏=仏陀の略、=悟った者という意味。
    覚者とも言う。
    成仏とは元来、迷える衆生が宇宙万有の真実を自覚し、
    体得することを言う。

 浄土教では、この末法悪世の時代に、能力の劣った者がこの世で
成仏できるはずはないとし、成仏のためには、清らかな浄土に
生まれる前提であるとして、浄土往生をすすめた。
 これは浄土に往生して、そこで修行してこそ、はじめて成仏が
可能であるとする考えである。

 
浄土真宗では、この世において正しい信心を獲得するのが往生で
あるとして「即得往生不退転(すぐに往生することができ、不退転に
位置できる)」の立場を主張し、この信心を得た者はまちがいなく
仏と成ることが確定したものであるから、臨終の一瞬に浄土に
生まれてただちに成仏するのであるとしている。

真宗 「真宗」とは、善導大師の<観経四帖疏>の散善義に
   (ひそかにおもんれば、真宗遇いがたく)と記されています。
   しかし、それにしっかりと内容を与えられたのは親鸞聖人です。
   この宗門をお開きくださった方、親鸞聖人(西暦1173〜
   1262年)を私たちはご開山とも申します。

聖人は著書<教行信証>で「真実之教・浄土真宗」と申されました。


 法規の上からは「真宗大谷派」と言います。
本願寺はもと大谷と言う場所にあったので、大谷派と申す。

  
※参考資料 真宗学辞典・親鸞辞典(菊地紀彦編)
        ・お内仏のお給仕と心得(東本願寺) 浄土真宗(仲野良俊)・その他
  


▼仏教語解説  ※光明寺開基100周年記念誌の仏教用語解説より抜粋

あ行
盂蘭盆(うらぼん) 俗にいう「お盆」のこと。真宗では祖霊を
供養する考えはないが、一般の風習に従い
盂蘭盆会と称して法事を行うことがある。
永代経(えいたいきょう) 永代読経の意。檀信徒のお布施を受け、
寺院で故人の命日やお彼岸などに永代まで
読経すること。
おと斎(おとき) 仏事のときにする食事。
元来は、午前の食事を指す。
か行
教行信証
(きょうぎょうしんしょう)
親鸞聖人の著。浄土真宗の教義の根本を
述べた書。詳しくは「顕浄土真実教行証文類」。
「御本書(ごほんじょ)」ともいう。
さ行
三帖和讃
(さんじょうわさん)
親鸞の著作のうち、「浄土和讃」「高僧和讃」
「正像末和讃」の三部をいう。
正信偈(しょうしんげ) 正信念仏偈の略。親鸞聖人の主著である
「教行信証」のうち、行巻の終わりにある
七言百二十句の讃歌で、報恩謝徳の誠意を
表した偈文。
彼岸会(ひがんえ) 毎年、春分・秋分の日を中心に、それぞれ七日間にわたり、寺院において読経、説教を行う仏事。
仏教各宗に通じた、わが国特有の行事。
報恩講(ほうおんこう) 祖師の忌日に報恩のため行う仏事。浄土真宗では、
開祖親鸞の忌日(陰暦11月28日)を
最終日とする七昼夜にわたり法要を行う。
お七夜。お講。

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