この花の 一枝のうちに 
 百種のことぞ こもれる
      おほろかにすな

                   藤原広嗣

                     2004.3.20
中臣(藤原)鎌足の曾孫にあたる人。
藤原不比等の子供の式家・宇合の長子。
中央でいるはずが,思いがけず左遷?され,大宰少弐になる。
中央政界に反乱を起こすが,やむなく敗戦。

まあ,お坊ちゃん育ちで,いきなり遠い大宰府に飛ばされ,その地で赴くがまま反乱起こして,あわよくば,
中央政権に復帰,もしくは筑紫国の樹立をもくろんだところが,一度きりの人生,自分の赴くままに生きてよかったんでは・・・
(酷いこと言うな〜〜)・・・でも,ある意味,羨ましい人物です。
でも,無念の死を遂げたので,御霊信仰の対象になっています。
広嗣の霊をまつる古社として,奈良市内と唐津に鏡神社,八幡市に荒生田神社があります。

藤原広嗣の歴史小説って,司馬遼太郎氏の短編小説「朱盗」しか知りません。
他にあるのでしょうか??あれば,是非教えていただきたいです。

上の絵に反歌も入れたかったけど,無理でした〜〜〜。その反歌があったのも最近知った私。

”この花”は桜だったと思いますが,桜がなかったので,梅で誤魔化しております。
この当時は,恐らく,着物の色も位階によって限られていたかも・・・もう気の向くままに色塗りしてしまいました。