去年の月 〜こぞのつき〜

月やあらぬ 春や昔の 春ならむ
 我が身ひとつは もとの身にして

       古今和歌集の在原業平の歌です。
誰しも,去年の今ごろはどうしていたのだろうか??誰と何をしていたのだろか?・・・と考えることが多いと思います。

在原業平のこの歌は,心を寄せていた人が,身を隠した昨年のことを思って作られたもの。

月も春も変わらぬのに,一人,春,花の舞い散る中にたたずむ姿を見る様で,取り残された悲しさが私には,すごく印象的でした。

で,このサイトの名前はこの歌のイメージから拝借したわけです。