娘が下にしているものは、首桶です。
本当の首桶は桶のつなぎの部分が普通のものとは逆になってます。
詳しい資料が無かったので、首桶を入れる表の器もどきを描いたのです。
この娘の恋人は戦で亡くなりました。
遺品だけが此処にはいっているのか・・・?
首桶を調べましたが、東京・筑土神社に奉納されていたの平将門の首桶と
奥州・藤原泰衡の首桶の事しか解りませんでした。
平将門の首桶はその神社の神官でさえも、なかなか見ることができないものでした。
見ると目が見えなくなる・・・とのこと・・・
此処に怨霊思想の根深さがはかり取れます。
そして、首桶は昭和20年戦災で焼失しています 。
今見れるのは泰衡の首桶だけなんでしょうか?
泰衡の首桶の中に入っていた蓮の種。
・・・その首桶から見つかった蓮の種は大輪の
美しい花を咲かせました。
将門も泰衡も非業の死をとげています。
彼らの首桶にまつわるお話は寂寥としたものを残しています。
2006.10.28.