Cypris

 

 

 

カイミジンコ

 


 2枚の貝殻を合わせたような体で,水の中をくるくると泳ぎまわる.ミジンコやケンミジンコよりも活発で,動きも面白い.

 このカイミジンコについて調べてみよう.

 

1. 見つけ方

 庭の池とか水田の浅いところとかで大発生することがある.そ ういうチャンスがないときは,池や川の水をとってきてみよう(水のとり方は「淡 水プランクトンを調べよう」を見てください).

 とって来た水をクリアカップに少し(水深1〜2cm)取って,実体顕微鏡で見てみます.カイミジンコを見つけた ら,それをピペットで吸って,別の容器に移します.

 ケンミジンコの場合と同じようにすれば良いわけですが,違い もあります.まず,水に麦粒(または米粒)を入れておくと,原生動物が増えます.それにつれて多分ケンミジンコも増えます.けれども カイミジンコは,多分あまり増えません.カイミジンコはケンミジンコに食べられたり,競争で負けるのかもしれません.

 しかし原生動物を増やして,それを餌として与えるという方法 は,カイミジンコもケンミジンコも同じことです.

 
カイミジンコ.背景に定規(1mmのきざみ)が写っています.

2. 飼ってみよう

 飼い方はケンミジンコの場合と同じです.池などからとって来 た水に麦粒を入れて,麦粒の周囲に密集して増えた原生動物を与えます.

 フタ付きクリアカップに次のものを入れます(「ケンミジンコ」の項も見てください).

 (1) ミネラル水

 (2) 麦粒

 (3) 原生動物(. で 増えたもの)

 (4) カイミジンコ

 (5) クロレラ

 これで完成です.クロレラを入れたので,光があたる場所(北 側の窓際など)に置きます.うまく増えるでしょうか?

 理由はよくわかりませんが,クロレラとか,その他の緑色の単 細胞生物を入れたほうが,カイミジンコを安定して増やすことができます.クロレラの入手法や飼い方は「クロレラ」の項を見てくださ い.

 次に (4) に ついて説明します.

 

3. カイミジンコの増え方

 最初に入れるカイミジンコは何匹でもかまいません.1匹でも 大丈夫.

 というのは,カイミジンコは「オスがいない」種類が多いから です.ふつう見られるのは大抵がメスで,オスがいなくても子供をつくります.

 

 カイミジンコの飼育で最も警戒せねばならないのは,「原生動 物が増え過ぎる」ことです.

原生動物が増え過 ぎていると思ったら,とりあえず麦粒を除去し てください.餌が減ってきたら,また新しい麦粒を入れると良いでしょう.


4. 餌についての補足説明
  ブラインシュリンプを淡水に入れると,間もなく死んでしまい ます.それにカイミジンコを入れると,ブラインシュリンプの死骸がなくなってしまいます.おそらくカイミジンコはブラインシュリンプ の死骸を食べるのでしょう.つまり原生動物やクロレラだけでなく,生物の死骸もカイミジンコの餌になる可能性があります.
  ブラインシュリンプでカイミジンコを飼う方法は,まだ十分に検討していませんが,かなり有望です.たとえば上記 (5) のクロ レラのかわりに,ブラインシュリンプを時々与えることで,カイミジンコを増やすことができます.クロレラを与えないのであれば,光も 不要でしょう.

 

 

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