食事抜き3ヶ月15歳昏睡


 子供への虐待事件が多い。今度は危く衰弱死するところだった。回復しても脳に障害が残るかもしれないというから、一生台なしである。親の責任感は何処に行ったのだろう。

 日本では社会が子供を育てるという気風が乏しい。だから学校でも変だ、児童相談所でも変だと思っても、親が何ともないと言えば、それでそのままになってしまう。虐待する親が正直に言うわけがないから、これではお手上げである。
 隣近所との付き合いも薄いし、最近の住宅は密室になっているから、長い間放置されてしまうケースが多いのかもしれない。

 実際虐待事件が多発していて、児童相談所が手一杯とも聞く。特殊法人にはいっぱい人がいるのに、人員のアンバランスが目立つ。公務員、準公務員の配置バランスを抜本的に考え直す必要がある。必要なところには必要な人数を。これは警察、入管、刑務所等すべてに当てはまることである。各役所の縄張り争いに政治が振り回されてはいけない。国民の代表である政治が、きちっと対応すればいいのである。

 それと共に、児童相談所の権限を強化しなくてはいけない。警察並みの強制調査ができる様にしなければならない。それと児童相談所の名称。相談とは親がすることである。虐待する親が相談に来るわけがない。児童保護所とでも名称変更したほうが良い。

 最終的に大事なのは、社会で子供を育てるという気風の養成である。密室での核家族が中心の現代社会では、家庭に子育てのすべてを任せるのは無理である。もっと社会全体で子供を見つめないと、こういった悲劇は続く。
 少子化問題もこういうところから発しているのではないか。


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