MyDoomウイルス蔓延


 今度は新たなコンピュータウイルスの出現である。SARS、鳥インフルエンザと、人、動物のウイルスに目を奪われている隙に、あっという間に、全世界に広まっているらしい。
 実は私のところにも来たようなのである。26日アンチウイルスソフトが受信メールに警告を出して、自動的にウイルスを削除したのが、3件あった。その時はMyDoomウイルスとは知らなかったので、久しぶりにコンピュータウイルスが来たなぐらいにしか思わなかったが、今考えてみると、MyDoomウイルスの可能性が高いようである。そのメールは全部完全削除してしまったから、正確にはわからないが、英文で添付ファイルが付いていたから、そうかもしれない。

 MyDoomウイルスは、米国の特定企業のサーバーを集中攻撃するように仕向けられたものだと言う。悪名高い企業らしいが、だからと言って、全世界を巻き込んでの迷惑行為は、絶対に許されるものではない。インターネットで送信されるメールのうち12通に1通ほどがMyDoomに感染しているというから、ウイルスに感染したパソコンは、膨大な数になるのであろう。復旧対応だけでも、多大な経済損失である。トラフィックの渋滞にも影響を与えているのであろう。

 コンピュータウイルスの発生は、手を変え品を変え、止まることがない。こちらは動物のウイルスと違って人が作成しているのだから、有効な防止手段はあると思う。まずは作らせないこと。厳罰に処す、損害賠償を求める。モラル向上の強化をはかる等。コンピュータウイルスの作成は犯罪行為であって、社会的に厳しい制裁を受けることを明確に示さなければならない。

 次は、流通させないことである。全てのプロバイダー、通信業者に、ウイルス除去の義務付けが必要である。現在でも、オプションとして、ウイルスメール不配達のサービスを行っているところはあるが、これを完全な事業の一環として、全てのメールに適用してもらいたい。

 個人の自衛策としては、言い古されていることだが、アンチウイルスソフトを入れる。こまめにウイルス情報データをアップデートする。不用意にメール添付ファイルを開かない。ウインドウズ関連の不具合点には修正パッチを当てる等。こまめにやるしかない。

 いつまでもいたちごっこが続くコンピュータウイルス対策。抜本的な対策をしないと、サイバーテロの危険性がますます増える。テロ対策という意味からも、世界中全力をあげてコンピュータウイルス対策に取り組んでもらいたい。
 


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