梅酒を仕込んだ


 久しぶりに台所の収納の奥を片付けようとして中をよく見ると、数年前に仕込んだ梅酒の残りがあった。いつ作ったのか忘れたくらいの年数が経っている。これは処分するしかない、つまり消費するしかないという事で、コップに注ぐとちょうどコップ1杯分ある。今夜の酒は久しぶりに梅酒という事で、全部飲んでしまった。そして次の日である。

 庭を見ると、梅の実がちょうど良く色づいているではないか。いつもの年なら見向きもしないのだが今年は違う。空になった梅酒の瓶、ちょうど好都合だ。という訳で久しぶりに梅酒を作る事にした。梅酒用の酒(ホワイトリカー)を酒屋で買ってきて、庭の梅をごろんごろんと瓶に入れて酒を注ぐ。氷砂糖も入れなくてはならないのだが、それは昔ヨーグルトに付いてきた砂糖で代用。ふたを密閉して出来上がりだ。

 実際飲めるまでは1年ぐらいかかる。でないとおいしくない。それまでは、また台所の収納の奥で寝かせておく。下手をすればまた忘れてしまうかもしれないが、それは気が付いた時のお楽しみという事で。

 結局台所の収納部は大して片付かなかったのだけれど、きれいさっぱりしているよりも、雑然としている方が宝探し的な要素があって楽しいのかもしれない。



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