剪定と草むしり


 地域の放射線量が高いことが判明してからは、少しでも放射線量を減らすことができないかとあれこれ考えたのだけれども、自分で出来ることは限られている。せいぜい庭木の剪定と草むしりぐらいだろうと考えた。芝生の芝を除去すれば効果があると聞いたからである。我が家には芝生はないけれど、雑草はたくさんある。放射線量が高い庭の出るのは、あまり気が進まないのであるが、運動不足を補う上で多少は庭いじりでもしようと考えた。庭いじりで減る放射線と、庭に出ることで浴びる放射線のどちらが多いのかは分からない。しかし運動不足はガンの原因にもなるらしいので、敢えて庭いじりをすることにした。

 庭木の剪定は思い切ってバッサリやった。これで見た目もさっぱりしたので気分的には良い。一方草むしりは大変だ。腰は痛くなるし、手には土がつくやらであまりやりたくないものだ。冬になれば自然に枯れてしまうけれど、春になるとまた生えてくる。この時土中のセシウムを取り込むはずであるから、草むしりは効果があるはずだ。だけど理屈ではそうやって少しずつ放射能は減るけれど、効果のほどは如何なものかな。土とくっついたセシウムは簡単には植物には吸収されないみたいだから。だから福島県の農産物のほとんどが、セシウムは検出限界以下なのである。

 やっぱり土自体を取り除かないと除染の効果は薄いんだろうな。だけど個人ではできない相談なのだ。



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