いよいよ来たか



 3月15日、午前中は曇天。私は家の中でテレビとインターネットで情報を集めていた。それまでも原発事故について調べてはいた。最初は原子炉の構造がスリーマイルと同様なので、それほど大事にはならないのではないかとか思っていたけれど、何基もの原子炉が同時に事故を起こしているとなれば、話は別。しかも今回は冷却が出来ないという最悪の状態。おまけに予想外の水素爆発は起こるはでは、相当の覚悟はしなければならない。短期間に100ミリシーベルト浴びると、発ガン率が5パーセント上昇し、長期間ではその十分の一か。世界中では放射線レベルが周囲より一桁高い地域があるが健康に暮らしているとか。沃素の半減期は8日。セシウムは2年のと30年の2種類有りか。もう若くないから沃素はあまり心配しなくてもよさそう。40歳以上は沃素剤の服用は無しか。チェルノブイリでは、一般人は子供の甲状腺異常以外、特に健康被害は出ていないとか(本当かいな)。それよりも酒の飲みすぎで寿命を縮めているとか(ありえる話だ)。
 まあ色々調べては見たが、現実に自分がどうなるかは分からない。風向きが気になる。

 午後、雨がぱらつき出した。夜になると本降りになる。

 16日、17日も家に篭る。放射線量が気になる。福島県のホームページに県内各地の放射線量が時間ごとに載っていた。福島市がやけに高い。20マイクロシーベルトもある、原発から60キロ離れているのに。我が家に最も近いと思われる郡山市の放射線量は福島市の三分の一程度。ん、放射能雲の直撃は避けたのか、それでも高いな(実は福島市と郡山市では測定方法が異なり、後に郡山市も福島市とあまり変わらないことが判明し、訂正された)。どうも15日の午後あたりから高くなり始めている。やはり雨の影響か。

 とうとう私も被曝者になってしまった。



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