震災関連死

 福島県では震災関連死がとても多いのである。直接の死者数(ほとんどが津波による)を上
回っている。これは宮城県や岩手県とは大きな違いである。
 なぜこうなっているのか。原因は原発事故である。原発事故の避難の途中で亡くなったり、
避難所を転々としたり、あるいは慣れない仮設住宅での生活での苦労。しかも放射線に怯え
ながらの生活や、絶望感、恐怖感、不安感など精神的なストレスで亡くなった人が多いと推察
される。避難せずに済んだ私でさえ、精神的なストレスは大きいのだ。あれ以来3年が経つ
が、いまだに耳鳴りが止まらないのである。元々耳が悪いからという理由からではない。その
証拠に酒を飲んでリラックスしていると耳鳴りは止まるのである。精神的な原因なのだ。

 震災関連死約1600名。大半は原発事故関連死であると推察される。原発事故で死んだ
人は一人もいないなどと言う政治家がいるなんて信じられない。確かの放射線で死んだ人は
まだいないだろう。しかしこれも長期間たってから必ず出てくる。だってガンになる確率が増え
ることは間違いないのだから。おそらく少数だろうけれど。
 でも原発事故の避難に関係して死んだ人は既に大勢いるのである。だったら避難しなけれ
ばいいじゃないかという無責任な人がいるかもしれないが、そうはいかない。事故を起こして
その後もどうなるか分からない状況では避難するしかないではないか。避難できなければ、
心配のあまり心臓病や脳卒中で死ぬ人が続出だ。食料や水の補給すらままならない。飢え
死にするわ。

 だから原発事故は絶対に起こしてはいけないのである。そのためには原発を止めるのが一
番合理的な考えなのである。

 



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