ストーブを処分する


 家を建てた際、大型の暖房機が必要になったので、高いけれど思い切ってFF式のストーブを購入したのです。FF式の長所は、室内の空気を汚さないので、石油ストーブのように酸欠や一酸化酸素中毒になる心配がないことである。部屋の換気もしなくて済むし。ついでに外に石油タンクを設置してそこから石油を供給しているから、給油の手間も省ける。とまあいい事づくめであったが、流石に27年経って真冬に故障してしまった。仕方がないので家にあった古い石油ストーブを使って凌いでいたが、暫くして気づいたことに、耐震消火機能が不十分なのであった。石油ストーブの耐震消火方法は揺れると芯が完全に下がるのであるが、芯が途中までしか下がらないのである。これは使えないとなって、残っている灯油を全部燃やし切って、どんなことがあっても火が付かないようにして、資源物のゴミとして片づけた。
 しかしそうなると暖房に事欠く。電気ストーブとエアコンで何とかしようと思ったが、なんてったって真冬では寒過ぎる。しょうがなく石油ファンヒーターをインタネットで探して購入した。時期的に需要期を過ぎていたからかなり安く買えたのは幸いであった。今も順調に動いているが、小さめのものを買ってしまったので部屋の温度が上がらない。朝寒い時で14度がMAX。エアコンとの併用も考えたが外気温度が大体氷点下が多いから、効率が悪くて電気代がかかりそうなのであまりやっていない。
 で、FF式のストーブだが、処分するためには取り外さなくてはいけない。初めてのことだから結構大変だった。それでも何とか取り外して粗大ゴミとして市の方に引き取ってもらった。FF式だから家の壁に穴が開いているのであるが、そこは給排気筒をそのまま残してふさいでいる。だから外から見れば我が家は依然、FF式のストーブを使っていると思われているのであろう。 



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