太陽熱温水器の故障


 我が家の太陽熱温水器は最初は集熱部と貯水部が一体となったシンプルなものであったが、その後集熱部と貯湯タンクが分離されたいわゆるヒートポンプ式のものに取り換えたのである。電気代は少ししかかからないと言われて。それが20年ほど経って故障してしまった。一応ガス給湯器もあるので、取り敢えずはガス給湯器を使って事なきを得ていたのであるが、暫くしてガス給湯器も故障してしまった。ガス給湯器は使用頻度が少ないとはいえ,もう30年も前のものであるから、しょうがないと言えばしょうがないところである。いや良くもったなあという印象である。
 それで新しい給湯器を探したのであるが、ヒートポンプ式の太陽熱温水器は値段が高くて手が出せない。しかも冬場の補助用にガス給湯器は必要だから、この際ガス給湯器一本で給湯することに決めた。我が家はプロパンガスなので、都市ガスに比べるとかなりガス代がかかるのは覚悟して。
 一年通して使ってみたが、ガス代は大して高くならなかった。おそらくあまり風呂に入らないからだと思う。節約のため夏場はシャワーで済ますことが多いからか。問題は冬場である。いや冬場でもそんなにガス代はかかっていないぞ。それよりも驚いたのは電気代が数千円安くなったのである。この理由は何だと考えたが答えは二つ。一つは冬の低温時はヒートポンプ式の効率が悪く沢山電気を食っていた。もう一つは凍結防止のヒーターである。貯湯タンクは家の北側に設置してあったので、真冬は朝から晩まで凍結防止用のヒータが付きっぱなしなのだ。しかも本体と配管用に計3〜4個は付いている。
 これではガス給湯器一本の方が良かったんじゃないか。業者の口車に乗せられて、高いヒートポンプ式の太陽熱温水器を買ったのは失敗だったかもしれない。しかも屋根の上に集熱部が乗っている状態なので、いつかは取り外さないといけない。将来その費用もかかるのだ。あまり風呂に入らない人はガス給湯器一本が良いだろうと思う。最近のものはガス代を節約できるタイプだし。
  



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