3月3日


 3月3日はひな祭りの日と共に、耳の日である。3と3とで耳、単純な語呂合わせだが、左耳が悪い私にとっては、さんざんの日とも読める。まあ、家には雛人形が飾られて、本来なら娘の成長を喜ぶべき日ではあるが、めでたくもあり、めでたくもなしといった心境である。
 残念ながら、私は娘が生まれる前に耳を悪くしてしまったので、娘の本当の声を知らないのだ。両耳で聞く娘の声とはどんなものなのか、まったくわからないのである。ちょいと寂しいのだ。

 さて、耳の日に限らず、日本人は数字の語呂合わせが好きだ。変にこじつけているのもあるが、まあそれはシャレという事で大目に見よう。いくらでも造れるね。3月10日は佐藤さんの日、5月10日は後藤さんの日、6月10日は武藤さんの日だ。8月10日は野党の日かな。まあきりがないから、このへんにしておこう。

 駄じゃれが多いのも日本語の特徴である。同音異義語が多いからそうなりやすい。親父ギャグなどは大概が駄じゃれである。もっと気が利いたユーモアのセンスがあればいいのだが、その辺は欧米人にはとてもかなわない。そもそも世の親父たちは、自分の言葉で自分を表現する事を勉強してこなかったから、面白い話は苦手なのだ。男は黙って○○だなんて、そういう時代に育ったから、いたしかたない。近年はワープロで勝手に変な変換がでるから、余計親父ギャグが発生しやすい。

 ということで私も数字の語呂合わせを一つ披露しよう。9494471と書いてなんと読むか。これは、くよくよしない、と読む。まあ、こんなところで4649てとこだ。

 えっ、変な語呂合わせを披露するのは止めてくれって?いっぺんに疲労するから困るって?まあそう言わずに、最後は5963と言ってくれ。


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