変な連続性


  バレーボールの試合を、久しぶりにテレビで見た。6人制のルールが変わってラリーポイント制になり、試合の動きがテンポ良くなって、イライラせずに見られるようになったのは喜ばしい。
 
 さてバレーボールの試合の進行は、ネットをはさんで打ち合う競技の常として、まずサーブで始まるのであるが、失敗すると相手チームの番になる。その際、相手もまた続けてミスすることが、良く見受けられる。実は、この時の心理状態が、私には良く分かるのである。

 と言うのは、中学生の時バレーボールをやっていたからである。当時は9人制であったが、時折6人制での練習もした。だからバレーボール選手の気持ちは良く分かるのだ。相手がサーブミスをすると、次のサーバーはやけに緊張するのである。自分もサーブを失敗するのではないかと不安に駆られ、萎縮して、力を発揮できないことがあるのだ。

 この逆にレシーブがある。良いレシーブをすると、味方がのってくるのだ。緊張が解け、のびのびとプレーすることが出来、よし行けるぞという気持ちになるのだ。

 かように、バレーボールとは心理的な要素が強いスポーツなのである。だから点を取られ出すとガタガタと崩れることがある。不安の心理・諦めの気持ちがチーム内に広がり、抑えられないのだ。

 だから、作戦タイムが重要なのである。作戦タイムの後に立ち直ることは見ての通り。効果的だと言うのは言うまでもない。作戦タイムを使い切ると、選手交代で間をとることになる。

 同様に心理的な面が強く出る競技に相撲がある。大関・横綱が負けると、続けて次の大関・横綱が負けることは不思議ではない。次は自分もという心理と、相手によし自分もという心理が働くからであろう。

 


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