ホームページの更新

ホームページの更新が、そんなに良いのだろうか。 　世間一般的には、更新頻度が高いホームページが良いホームページだとされている。私もニュース性が高いものや、時々刻々と変わる情報を扱っているものは確かにそうだと思う。 　しかし、みんなそうなのか、本当は逆なのではないかと思う。 　なぜなら、内容が優れていて完成度が高ければ、ホームページをむやみに更新する必要はないのである。特に芸術性の高いものは、そうであろう。 　例をあげてみよう。仮に紫式部が今の時代に生存して、源氏物語をホームページで発表したとしよう。本人がもうこれで完成だと思ったら、更新するだろうか。もちろん更新はしないだろうし、その必要もない。もう完成したのだから。 　いやいや、続編があるでしょうとお思いでしょうが、本人がその気がないといったらそれまでである。ましてそのまま亡くなってしまったら、更新などありえない。 　この紫式部のホームページは悪いホームページだろうか。いや決してそんなことはない。内容がすばらしい良いホームページである。 　源氏物語単品だけでは、訪問者が少ないではないかとおっしゃる方、ごもっとも。しかし訪問者が多ければ多いほど良いホームページだとは言えまい。それならアダルト系には敵わないでしょう。 　ホームページは更新しなくても、カビが生えるわけではないし、雑草に覆われるわけではない。内容が問題なのだ。だから本人がこれ以上更新する必要はないと思ったらそれで良いと思う。人に見せたいものがあればそれで良いと思う。 　本ホームページは、今のところかなりの頻度で更新されている。それは追加したい内容がどんどん出てくるためである。ただそれだけの理由である。本当はここでひとまず完成といった域にまで持っていって、その後は私の作品全集ホームページを作って、そこに収めたいと思っている。ホームページを複数持っていたって別に構わないではないか。

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