交通事故


 2003年の交通事故死者は久方ぶりに8000人を割った。罰則強化が効いているようであるが、もっと早くから対策しておけば良かったのにと思う次第である。
 
 さて、私もこれまで一度だけ交通事故にあったことがある。バイクによる、乗用車への側面衝突であった。原因は相手側にある。一時停止を無視して、横から進入してきたのである。一瞬何で?と思ったが、すぐ目の前には乗用車の側面が。ブレーキを踏む間もなく、まともに通常速度で突っ込んでしまった。あ、やったと思うとほぼ同時に、周りの景色が一回転して、道路にたたきつけられた。それでも何とか起き上がって、倒れているバイクのエンジンキーを切った。路上にはガソリンが漏れていた。バイクの前輪はぐちゃぐちゃだ。
 少し離れたところに相手の車が止まっている。側面が大きくへこんでいる。やはり相当な衝撃だったようだ。右足が痛い、歩けなかった。
 後続車の人が救急車を呼んでくれた。警察にも連絡してくれたらしい。救急車が来るまで、後続車の人と話をした。非は相手側にあることを確認した。私は頭も打ったらしい。だからあまり動くなと言われた。
 まもなく救急車が来た。時間が長くかかった気がした。救急車の中で血圧を測ったら、何と血圧は200もあった。事故で相当興奮していたらしい。口の中がしびれる。頭を打ったせいで、軽い脳震盪を起こしたらしい。
 救急車の乗り心地は悪かった。うるさい上によく揺れる。単にノンストップのワゴンだからしょうがない。

 病院に着いて診察を受ける。レントゲン検査の結果、右足指部の骨折が判明。全身打撲とあわせて全治1週間との診断だった。

 その後帰宅。今度は警察に連絡しなければならない。けが人がわざわざ連絡するのは煩わしいけれど、警察が来る前に現場を離れてしまったのだからしょうがない。連絡が遅いみたいな口調で対応された。こっちは怪我して病院に運ばれたのだ。消防に聞けばそれくらいわかるだろうと、ちょっと腹が立った。バイク屋にも連絡した。壊れたバイクを引き取ってもらうためだ。

 その後病院に行ったり、警察に行ったりですぐに1週間が経ってしまった。会社にもちょこっと顔を出した。痛みは一ヶ月ぐらい続いたようだ、一応骨折だからね。

 示談は相手側の100%過失ということで簡単に成立。保険屋に自宅に来てくれれば印鑑を押すよと言ったが、警戒してからか、なかなか承知しない。どっかの喫茶店で会いましょうという。しょうがないので、書類を送れば印鑑押すからと言って、郵送してもらった。それで印鑑を押してお終い、ごねられるとでも思ったのだろうか。

 それ以降は交通事故に注意するようになったね。バイクは生身だから、本当に事故は怖い。ヘルメットをかぶっていなかったら、今ごろは生きていなかったかもしれない。死ぬかもしれない、殺すかもしれないと言うのは他人事ではない。交通標語にしたいくらいだね。


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