宴のあと |
このエッセイは、合計26年あまりのサラリーマン生活に一つの区切りをつけた後、約2年のブランクを経て書き始めたものです。2年の間、何をやっていたかと言うと、第一に病気療養でした。私にはいくつかの持病があって、まずこれらを治すこと、少なくとも軽快させることが、大きな課題だったのです。第二に勉強でした。勉強といっても学校に行ったり、何らかのトレーニングをしていたわけではなく、もっぱら図書館に通いつめて、ひたすら読書をしていました。サラリーマン時代はあまり本を読む機会がなかったので、頭がさび付いていると感じていたためだったのです。読書の効果はありました。若い時の鋭さが少しは戻ってきたように思います。このようにして2年間を過ごした後、このエッセイを書いています。 宴のあととは、2年間自由に過ごした後を意味しています。この2年間で心身ともかなりリフレッシュできたと思っています。持病はすべて良くなったわけではありませんが、こうしてエッセイを書けるようになったのは、大きな喜びです。再出発の第一歩としたいと思っています。 ご覧の様に私の文章は拙いです。もともと物書きではありませんでしたから、それはそれで仕方がないでしょう。それでも沢山書いているうちに、少しはましになっていくんじゃないかと思っています。読者の皆さんの御寛容を願います。 宴のあとには厳しい現実が待ち受けています。しかし宴においていやなことをみんな忘れ、自由に過ごすことが出来たので、その後の厳しい現実は甘んじて受け入れなければなりません。人生には後悔は不要です。ただ前に進むのみです。自分の歩んだ跡が道になるのだと心に決めて、これからは生きようと思っています。 2003.12.21 自宅にて。 |
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