パソコン酔い


 パソコンの画面を見ていると、時々ひどく乗り物酔いに似た症状になる。吐き気がし、目が回り、くらくらしてとても気分が悪くなる。特に細かく気を使う作業や、画面を頻繁にスクロールするとそうなりやすい。体調が悪い時は余計ひどく感じられる。ブラウン管のディスプレーでもそうだったし、液晶に替えてもそうなのである。

 もともと私は車酔いしやすい性質であった。子供の頃はよくバスで乗り物酔いをした。メリーゴーランドや回転カップなどには怖くて乗った事がなかった。体操のでんぐり返しも嫌なのであった。それがだんだん大きくなるにつれて治ってきたのだが、大人になってもたまにあった。仕事で出張中に、京浜急行の揺れに具合が悪くなった事もあった。新幹線もいつも進行方向に座っていなければ、不安なのであった。

 耳を悪くしてからは、乗り物酔いに似た症状が恒常的になった。何もしなくてもそうなのである。三半規管がいかれた様で、どうにも具合が悪い。病気は弱いところからやられるというのは、本当のようで、これは改善の様子がなく、固定化してしまっている。それでも気力がしっかりしている時はまだ良かったのであるが、鬱になってからは気力が萎えてしまったので、まあ具合が悪い事この上もない。

 何事も気力でカバーなんて言うけれど、これができないのは辛い事だ。いつも乗り物酔いと似た状況でいるのは、本当に辛い。仕方がないので、寝て過ごす事にしている。鬱が良くなると少しはましになると、思いながら。

 


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