所得申告相談


 会社を辞めて後、全然所得がないから、何も申告しなくてもいいと思っていたが、これが大間違い。実は申告する義務があるのである。去年は申告期日に申告に行かなかったので、後で市役所から呼び出しがあったが、今回は指定期日にちゃんと申告した。

 場所は近くの公民館である。受付で番号札をもらう。順番に呼び出してくれるから、その間控え室で待つ。私は20番目だったので、30分ぐらい待った。申告会場は10ぐらいの席に分かれ、それぞれに担当者がパソコンを見ながら、やり取りしている。私の隣の席では、農家のおばさんが、ビニールハウスの修理にお金がかかったとか話をしている。その横で私が小さな声で、所得はありませんと、ぼそぼそ言う。生活はどうしていますかと聞かれたので、今までの蓄えで何とかと答え、また妻は主婦ですと答え、国民年金の納入証と健康保険の納入証を見せてそれで良しとなって、後は署名捺印するだけであった。
 この間わずか5分程度。実に高速の申告。普通の人は30分ぐらいはかかっていたようだ。必要経費を認めてもらえるかで、真剣なんだろう。私は何もないから、もうあっさりとしたものである。

 署名捺印だけだから、郵送で済む話ではあるが、やはり直接顔を合わせなければならないものらしい。不正をする人もいるだろうからね。

 これを毎年続けなければならない。毎年毎年所得なしと言い続けるのは、ちょっと気が引けるけれど、しょうがない話である。家を売ろうか。ともかく早く何らかの収入口を見つけたいものである。と言うものの、現在の病状ではイカントモし難い。

 これからは、所得深刻相談になるかもしれない。


戻る