スーパーのレジ


 私は倹約生活のため、買い物は近所のスーパーマーケットの特売を利用する事が多い。歩いてすぐだから、交通費がかからないのも良い。

 さて、その近所のスーパーマーケットでの買い物の際に、いざ会計の段になると、私はよく金額を聞き間違えるのである。その理由は簡単である。レジが進行方向左にあるからである。左耳が悪い私にとっては、まことに都合が悪い。レジ係りの声がよく聞えないのだ。100円足りない、10円足りないというのはしょっちゅうだ。

 他に私の知っているスーパーマーケットでも同様、進行方向左側にレジがある。世間的に見て左側にレジがある方が多いのだろうか。法律で決まっているとは思えないのだが。沢山の会計個所が並んでいる大きなスーパーマーケットで、どれも統一して進行方向左というのも面白い。

 この理由を考えるに、どうもこれはレジ係が右利きだからではないだろうか。左手で品物を持って、右手で数字を打ち込む。右利きの人にとってはこの方が能率的なのだろう。その逆を考えると手が交差してしまうからね。という事は、左利きの人はレジ係りに向いていない事になる。左利きの私にとって、ちょっと気になるところだ。

 ということで、スーパーマーケットのレジは基本的に進行方向左側にあるのかもしれない。まあ最近はバーコードを自動的に読み込むから、どちらでも良いのかも知れないが、昔からの名残りであろうか。10のレーンがあるなら、一つぐらいは進行方向右にしてくれないかな。私のように左耳が悪い人のためにね。

 なお、もう一つどうしても不思議な事がある。会計の時、聞き間違えるのは、いつも低めの金額でなのである。決してわざと間違っているわけではないのだけれど、大いなる謎である。無意識のうちに、安くてあって欲しいと思っているからかもしれない。
 


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