図書館


  図書館は勉強に最適な場所だ。私が通っている図書館は、かなり規模が大きい部類なのだが、沢山の本が整理されていて、選びやすい。最新版はないにせよ、ただで読めるのがうれしい。本屋で立ち読みするのはちょっと気がひけるけど、図書館では堂々と何時間でもいられるのが良い。読むための椅子も完備されている。常連さんにもよく会う。私と同業者かもしれない。

 さて図書館の利用者をよく観察しているうちに面白いことに気が付いた。意外と漫画本を読んでいる人が多いのである。漫画が悪いとは言わないが、せっかく図書館に来ているんだから、もっと本を読めばいいのにと思ってしまう。子供連れの若いお母さんも多い。最近の子供は、おとなしくするというのがどうも出来ないらしく、大声を出す子もいる。まあ、大目には見ているが、もう少し躾して欲しいな。そしてお年寄りも多い。時間があって、家にいてもしょうがない人には最適の場所らしい。奥さんから邪魔にされることもなく、ボケ防止にもなるだろう。

 困った人にも出くわす。その筆頭は携帯電話だ。営業マンタイプの人に多い。さすがに発信している人はいないが、受信の携帯電話はしょっちゅうだ。ちゃちな着信音に続いて、「はい、今図書館にいますからこれから伺います。あれはこうだ、これはどうした。」と、うるさい。人の迷惑を考えない人達だ。いったいどんな神経をしているのかと疑ってしまう。いい大人なんだから、ちゃんとマナーを守りなさい。一日図書館にいると、そういう人に必ず出くわす。ひどい時は日に何度もある。
 椅子に座りながら、居眠りしている人も、結構いる。なんか、寝るために来てるんじゃないかと、思ってしまう。中にはいびきまでかいている人もいる、迷惑だな。図書館が公共の仮眠室になってしまったかのようだ。

 私が図書館から本を借りずに、図書館内で読書しているのには理由がある。家で読むと、当然水道光熱費がかるので、それを節約したいためと、実は私は隣の市の住民で、本を借りる資格がないからなのである。

 高校生のころは,受験勉強で図書館を利用した。今は自分を深めるために図書館を利用している。年代、立場によって図書館の利用法もいろいろあるなと実感している次第である。


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