鬱病の合併症


 鬱病にも合併症があることをご存知でしょうか。実はあるのです。その名はアルコール依存症。れっきとした合併症なのです。

 鬱病にかかると何事も悲観的になったり無気力になったりします。このためお酒を飲んで気を紛らわし勝ちになるのです。しかしそれは、つかのまの気休めにしかなりません。あくる朝になればまた憂鬱な日々が待っているのです。それを紛らわすためにまた飲酒。こうしてだんだんと飲酒にはまってしまうのです。行き着く先はアルコール依存症となります。

 私自身もお酒を飲むのでその気持ちは良くわかります。鬱の気持ちはとてもやりきれなくて、酒でも飲まなきゃやってられないと思うのはわかります。しかし軽い晩酌程度なら良いのですが、それが度を越して次の日二日酔いになったり、体を壊すのは良くありません。酒に依存するようになると、鬱も良くならなくなるのです。酒を飲む口実に、何かと憂鬱の種を探して、それでますます鬱になってしまうのです。酒を飲む口実が鬱病だからということになると、酒を飲みたいがために鬱病に安住してしまうのです。こうして体と心も傷んでしまうのです。

 毎日飲んでいる人は、時々休酒日をもうけた方が良いです。酒がないと眠れないのなら、医者に言って睡眠導入剤を処方してもらった方が良いです。こっちの方が気持ちよく眠れます。お酒よりは安全性が高いでしょう。

 鬱病はお酒を飲んでも治りません。お酒は副作用のある一時の麻痺薬に過ぎません。ですからお酒とはほどほどに付き合って、医者と相談しながら治すことが大事です。


戻る