時は公平


 雪がそぼそぼと降っている。静かに静かに、何事もないかのように、静かに降っている。景色は白一色に包まれ、世界は全ての色を忘れたかのようである。
 そして時は音もなく流れていく。何も見ず、何も語らず、何も聞かずに、ただひたすらに時は流れていく。


 時は公平である。誰にでも公平である。この真実を語ろう。

 人は生まれ、そして死ぬ。その時は、誰にでも訪れる。

 生きている間、1日は24時間。誰にでも公平である。例外はない。

 天が与えてくれた、時は公平という恵み。
 全ての人はこの事を自覚し、時間を大切にして生きていかねばならぬ。

 人生は時と共にある。

 自分のための人生。そして流れゆく時。
 そう思った時に初めて、自分を大切にしようと思った。


 雪の日の朝、外は降り続く雪。 私の心は雪のように静かだ。
 


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