占いと予報


 私は占いは信じない。なぜなら根拠がないからだ。昔よく当たる占い師がいたそうだ。病人が来ると言ったそうだ、この指差す方角に行けば名医に出会えると。実はその方角には大病院があって、占い師はその方向を指していただけなのであった。これでは占いにならない。単なる情報提供者である。生まれ星座による幸運占いも笑い話である。そもそも私は、金銭運に恵まれたことなど一度もないのだ。

 しかし予報はある程度信じる。これまでの実績があるからだ。天気予報なら、短期のものなら信じる。長期のものは信じない。長期予報はほとんど当てにならない、また当てにしてどうなるものではない。来年雨が多いとか、気温が低いからといって、どうなるものではないし、その時対応を考えれば済むことであるから、全く気にはしてない。

 地震の予報は、日本では公式に出されたことはない。これが一番社会的に役立ちそうな予報なのであるが、まだ精度の良い予報は出来ないようだ。最近いろいろ研究されているようであるが、なかなか難しいんだろうな。外れた時の影響も大きいし。

 予想というのもまた、当てにならないものが多いようだ。特に経済関係の予想は、まるで信用できないのは、皆さんご存知の通り。しかしその予想で経済が動いているんだから恐ろしい。株式投資や先物取引で失敗して、ひどい目にあうことはよく耳にする話である。大事な年金資金まで巻き込まれてしまうんじゃ、たまらないね。
 選挙の予想も罪だねえ。開票率1%で当確出してしまうんだから、白けるわな。別に急ぐことはないのに。じきに選管が最終結果を出すんだから、その結果を報道すればいいだけの話だ。わざわざ出口調査なんかに、金をかける意味はないと思うけれどね、無駄遣いだよね。それとも選管が信用できないから、チェックしているのかね。
 
 まあ、予想が外れて大して罪がないのは野球の順位ぐらいのもんだ。もともと誰も信用していないし、遊びみたいなものだから。

 夢見ると言うのはどうだろう。これはなかなかロマンチックだ。人間たまには夢を見なさい。今の世相には夢が無さ過ぎるからね。


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