道を譲る


 狭い道で対向車が来た時はどうしますか。私は50ccのバイクなので、そういう経験は余りありませんが、私は道を譲ります。でもこれは親切心からではありません。自分の身の安全を図るためなのであります。バイクは自動車と違って生身ですから、事故になったら絶対不利です。早い話が命がけなわけで、そういう理由から、道を譲るのです。

 相手の車の反応には二種類あります。一つは軽く会釈して通り過ぎる人、これは好感が持てますね。たとえ、親切心で道を譲ってくれたと誤解していたとしても。もう一つは全く無視して通り過ぎる人。こちらはあまり感じが良くないですね。いかにも当然といった感じで、そこのけそこのけ、車が通るといった雰囲気になります。実際は車の運転で手一杯で、人の事まで頭が回らないのかもしれませんが。

 後ろから車が来た場合。これは恐ろしいですね。バックミラーで時々確認しているとはいえ、後ろには目がありませんから、気付くのが遅れる事があります。もちろん片耳が悪くて、その上ヘルメットで耳が覆われているためもありますが。
 この場合も、なるべく道を譲るようにしていますが、中には追い越し方がへたくそと言いますか、無神経と言いますか、バイクのすぐ横30センチぐらいのところを、猛スピードで追い抜く車があって怖いですね。いったい何考えて運転しているんだと言いたくなりますが、そういう車はすぐ見えなくなってしまうので、心の中でバカ野郎と言ってお終い。
 もう一つはなかなか追い越してくれない人。前を見ても全然対向車がいないのに、その上見通しがいいのになかなか追い越してくれない人、これも困るのです。気になってしょうがない。仕方がないので、もう路肩に寄って、止まります。そうして後ろの車を通してあげます。これが一番安全です。

 道を譲るのは、基本的に自分の安全のためです。そりゃかわいい女の子なら親切心で道を譲る事もあるでしょうが、実際すれ違って見なければそれはわからないので、まずないですね。だから若い女性の方は、自分がかわいいから道を譲られたんだと誤解しないで下さいね。
 
 そして全ての車の運転者の方へ。あなたは凶器を振り回しながら道路を走り回っている、という自覚を持ってください。車は歩行者や自転車、原付バイクにとっては、走る凶器そのものなのです。人に恐怖心を与えているという自覚がない人には、一般道を走る資格はありません。
 
 もちろん飲酒運転や、携帯電話片手の運転は論外です。

 


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