1、はじめに
今度はボーカルとのドッキングです。MIDIにはアーとかオーといった、単純な音声しかありませんので、ボーカルとのドッキングとなると、実際歌声を録音して、MIDIと合体させなければなりません。
幸い世の中にはMIDIとオーディオを同時に扱う事ができるソフトがありますので、今回はそれを利用しました。
新に用意したもの
・ソフト:Music Studio Standard Version 3.00(シェアウェア、Frieve氏作)。
・音声録音の為のマイク、音声出力の為のアンプ付きスピーカー。
・サウンドカードはパソコン内蔵品を使用。
その他MIDI関係は実践編と同じものを使用しました。
2、結線
MIDI部は実践編と同じです。あと、サウンドカードのマイク端子にマイク、ヘッドホーン端子にアンプ付きスピーカーを繋ぐだけです。
3、スピーカー配置
前面真中のスピーカーからボーカルが聞こえるようにしました。残りのスピーカーはMIDIによるバックバンドです。例としての楽器名も載せておきます。
4、データ作成法
MIDIの方は実践編と同様です。ただ実践編で作ったデータをそのまま使うと、ポートの認識をしない様なので、ポートの割り振りはMusic
Studio Standard Version 3.00の画面上でポートの割り振りをします。
音声(ボーカル)の方は、MIDIの音を出しながら録音できるので、簡単に録音できます(自分で歌って録音してください)。
録音後、再生ボタンを押すとボーカルは音声出力の為のアンプ付きスピーカーから、MIDI伴奏は実践編と同様に楽器ごとに別々のスピーカーから出てきます。
これでボーカルとバックバンドが合体し、”自分が歌手になったライブコンサート”のようになります。
出来上がったデータはMusic Studio Standard Version 3.00の専用ファイル形式で保存できますので、いつでも好きな時に楽しめます。
5、感想
自分が歌手になったライブコンサートのようになりますが、歌が巧い人でないと伴奏に負けてしまいます(実感)。それとマイクや音声出力の為のアンプ、スピーカーはそれなりのものを使わないと、自分の歌が貧弱になります。
逆に言うと、歌が巧い人が良い機材を使って録音すると、とんでもないほど素晴らしいものが出来上がる可能性を秘めています。この辺は研究の余地が十分ありそうです。
6、応用
・ナレーション付きマルチ音源MIDI演奏。
・バックコーラス付きマルチ音源MIDI演奏、伴奏。
・本方式の無人プレゼンテーション。
などが考えられます。
7、その他
・Music Studio Standard Version 3.00は高性能のパソコンでないとうまく動作しません。
・他の市販ソフトでも同様の事ができるものがあると思われます。
2002.6.5作成