実践編2その後
・音声の2チャンネル化
音声出力は本来ステレオで出ています。LとRの2チャンネルで出来ているのです。これを利用して音声部分を2チャンネル化できます。詳しい事はMusic
Studio Standard Version 3.00のHELPに書いてありますので省略しますが、音声トラックを2トラック用意して最初のトラックをパンポット完全L、次のトラックをパンポット完全Rにして、それぞれ別々に録音すればいいのです。
こうする事によってボーカルと同時に、別の音声例えばナレーションとかバックコーラスを別のスピーカーから音出しする事が出来ます。結局MIDI8チャンネル、音声2チャンネル合計10チャンネルのマルチ音源システムにする事が出来ます。
実際ボーカルとナレーションで試した結果では、特に問題なく出来ました。ただボーカルとナレーションは別々の人の声の方が良いです。でないと同一人物が2名いるようで変な気持ちになります。まあ、一卵性の双子だと言えばごまかせますが。
・ソフトの変更
ソフトはMusic Studio Standard Version 3.00を使用しましたが、私のマシン環境が貧弱なせいか、よく途中で動かなくなります。そこで市販品のソフトCakewalk(R)
SONAR(ローランド)の体験版を使用してみました。
こちらの方は順調に動いてくれました。ただ値段がかなり高いので、おいそれとは手が出ません。今のところ原理試作程度ですので、Music
Studio Standard Version 3.00でしばらくいこうかなと考えています。順調に動きさえすれば、Music
Studio Standard Version 3.00は使いやすい良いソフトです。
・データの大きさ
MIDIの良いところはデータの大きさが小さい事です。このことを利用して通信カラオケで盛んに使われています。しかし音声を同時に扱うとなると、データはべらぼうな大きさになります。ハードディスクの容量には十分注意してください。DVDRAMが一般化すれば、そちらの方へデータを保存する事になるのでしょうか。
2002.6.9作成