梨の木の謎
梨の木が1本、わが家にあります。 植えてじきに花が咲き、実がなりました。 実はこの木には特徴があるのです。 それは成長が遅いことです。 枝がなかなか伸びないのです。 同時に植えた隣の林檎の木はどんどん大きくなっていくのに、 この梨の木はなぜか成長が遅いのです。 ある時、ふと面白いことに気が付きました。 どんどん成長している林檎の木にはなかなか花が咲かず、実もなりません。 しかし成長が遅い梨の木はいっぱい花を咲かせ実がなるのです。 これはまさしく生き物の姿です。 成長が遅くなると何とか子孫を残そうとするのではないでしょうか。 仕事もそうかも知れません。 順調なときは長い目でものを見ますが、 行き詰まって来るとあせって何とか形のある成果を出そうとします。 ですから普段それほどでもない人が、急に相次いで成果を出そうとする時 は、危険な気もします。 梨の木の謎。 きっとそれは林檎の木に栄養を取られたからでしょう。 意外と単純なことなんでしょう。