<動画とのドッキングはいかに>
 いよいよ動画とのドッキングです。とまあ、大袈裟な書き出し ですが、これはいわゆるオーサリングソフトを使えば割と簡単に できます(原理的には)。オーサリングソフトというのは動画、 音声、MIDI、静止画、テキスト文書などを組み合わせ、それを時 間的な流れで表現するためのソフトです。つまりこれを使えばMIDI と動画を同期させて再生することが可能なのです。ソフトの値段 もピンからキリがありますが、安いもので1万円ぐらい、フリー ソフトもあります。プロ用になると桁違いに高くなります。問題 は動画の作成ですが、ビデオカメラで撮影したものをパソコンに 取り込む、いわゆる動画キャプチャーボードとソフトが市販され ていますので、それを使えば良いでしょう。最近はCCDカメラの映 像をパソコンのプリンター端子につなぐタイプのものも市販され ています。これはTV会議などに利用されていますが、これを使 えば直接的にパソコンに動画を取り込むことができます。  となると、動画(+音声)とマルチ音源とのドッキングは現実 味を帯びてきます。マルチ音源をバックに歌っている画面が、見 られることになります。これでようやく映像(顔)付き、肉声ボ ーカル付きのMIDIバンドが完成です。問題は動画データの大きさ です。3分ぐらいの動画でも数百メガになってしまうでしょう。 これを解決できないとパソコンだけでは難しいです。画質を落と すか、圧縮方法を考えるか、はたまたコマ落とし、前奏は動画を 省くかなどいろいろな工夫が必要です。あと動画との同期がどれ だけきちんとできるかも問題です。  実際は静止画や、ナレーション、歌詞表示もあわせて一つの作 品とします。これから試してみたいと思っていますが、これがで きればかなりのインパクトがあることでしょう。DVDに作品集 を入れて、たとえば「坂本龍一MIDIバックバンドで歌う」なんて タイトルで売り出せたら結構面白そうです。 *オーサリングは電子紙芝居、電子絵本、電子劇画、電子アルバム、 プレゼンテーショ ンなどに利用途があります(こっちの方が普通 の使い方かな)。