コンピュータミュージック編 第2話    <動く楽器>                


  演奏中人が動いたり、楽器の向きを変えることはままありますよね。サック
スやトランペットなどでよくやります。

「コンピュータミュージックも進歩して、ずいぶん生の音に近ずいたね」
「これにマルチ音源を組み合わせたんだから、臨場感バッチリだ。ある意味じ
 ゃ生以上だ」
「でもどうしても生にかなわないところがあるんだ」
「それはなんだい?」
「うん、楽器の動きだよ。スピーカーが固定されているから楽器の動きが表現
 できないんだよ」
「ああ、そうか。歩きながら演奏したり、楽器の向きを変える場合ってあるか
 らな」
「ピアノなんかはないけど、サックスなんかじゃある。生ギターだって微妙に
 動いているはずだ」
「これを表現するのは難しいぞ。実際スピーカーを動かさないと」
「左右に動かすだけだったら、一つの楽器に2つのスピーカーをステレオみた
 いに左右に配置して、音量の割振り方で楽器が左右に動いているように見せ
 かけることはできる」
「しかしそれじゃ、左右にしか動かせない。やっぱりここはスピーカーを動か
 さないと。それにステレオの真似をしたら、マルチ音源の名が泣くよ」
「うん、実際スピーカーを動かすのが一番いいんだが」
「ロボットにのせようよ」
「コンピュータミュージックだから、動くのもコンピュータ制御ってわけか。
 でも、あまり複雑になって、音楽なのかロボットなのかわけが分からなくな
 ると困るなあ」
「ロボットは簡単に済ませよう。とりあえず前後左右に動けて、左右に首振り
 ができればいいんじゃないかい」
「その程度でも、かなり動きを表現できるだろうな。でコントロ−ルはどうす
 る」
[MIDIを使おう。MIDIは全部で16チャンネルあるからそのうち半分
 の8チャンネルは音楽に使って、残り半分でロボットをコントロールしよう」
「うまくいくかな」
[基本的に音源をコントロールするか、ロボットをコントロ−ルするかの違い
 だけだから、なんとかならないかな。例えば、音量や、楽器の種類、テンポ
 をコントロ−ルしてる信号使ってロボットを動かすんだ」
「このへんはメカトロの専門家に聞いてみなくちゃ分からないと思うけど、も
 しうまく行くとメカトロじゃなくて、メカミュートロとかなるのかな」
「またまた新しい分野の開拓だ」
「うん」


      ”与作は木を切るうー・・・”

 さあて、次は尺八専用首振りロボットでも考えますか。