マルチ音源編  序


  ここではマルチ音源に関する話をまとめました。

 そもそもマルチ音源は、ステレオやそれに類するものとは決定的に違います。

  音楽の表現方法がまったく違うのです。

  これは技術の問題ではありません。

  考え方、大げさに言えば思想が違うのです。

  マルチ音源は、楽器(スピーカー)が演奏場所に存在することが基本です。

  ステレオのように、そこにあるような感じではないのです。

  実際そこにあるのです。

 何もごまかしません。

  ですから、素直に楽しめるはずです。

  合奏という観点からは、これがいちばん良いのです。

  疑似的に合奏を楽しむのではなく、

  本物の合奏を楽しむのです。

  これはどんなに技術が進歩しても、ステレオでは真似ができないでしょう。

  音だけの問題ではありません。

  実際楽器の場所が見えるのですから、これ以上のものはありません。

  このことはスピーカーを無指向性のものにして、

 部屋の真ん中にマルチ音源装置を置いてみれば良く分かります。

  装置の周りをぐるぐる回ってみて下さい。

  そのことが実感されるでしょう。