オムニバス編  第6話    <分かりやすいかなー>      


「なんだいこの企画書は。小学生の作文じゃないんだぞ、もっと要所要所を押
 さえて分かりやすく書くんだ。長ければいいってもんじゃないんだぞ。要点
 をまとめるんだ。だいたい全部読み切れないじゃないか。難しい専門用語を
 使うな。やたらとカタカナを入れるなよ。素人でも分かるように書くんだ、
 いいな。上の人は忙しいんだ、専門家じゃないんだ。あーそれにここ、一段
 下げる。図はもっときれいに。写真、コピー取ったら見えなくなるからいら
 ないの。おい、話ちゃんと聞いてるのか。みんなおまえのために言ってるん
 だぞ。分かったか。ああーここもだめだ。しっかりしろよ、漢字ちゃんと習
 ったのか。なにワープロでそう出た。ちゃんと辞書で調べるの。あーそれか
 ら・・・」

「お説教ならもっと要所要所を押さえて言ってもらいたいよな」 
「いつものことさ。慣れっこになっちゃったよ」
「でもさ、音楽関係とか、オーディオ関係の企画書って難しいよね」
「いくら説明しても、音が分かるわけじゃないし」
「数式出しても、ちんぷんかんぷんだし」
「感覚的な表現も多いし」
「しまいには、こういうの好きだとか嫌いだとかなっちゃうし」
「ほんとに難しい」
「実際音を聞いてもらうのが一番なんだけど」
「それも、そう簡単にはいかないこと多いんだよね」
「じゃあ、どうする」
「じゃあ、どうしよう」


 そんなときは、楽しく読める企画書にしましょうね。だれか漫画風に書いて
くれる人いませんかあー。