一般音楽編 第7話  <大きな大きな共鳴箱>


 自然界はすべてマルチ音源です。しかもただのマルチ音源ではない。音源の
大きさが、大きかったり小さかったり様々なんです。
 楽器だっておんなじです。ピアノなんかあんな大きな箱で共鳴しているんで
すよ。これを小さなスピーカーで表現しようとするには無理があるんです、本
当は。でも何とか生に近ずけたいと思うのが人情。

「こればっかりは、何ともできないなあ」
「うん、万策尽きたか。小さなスピーカーで、大きなピアノを完全に表現する
 のは、本質的に無理だ」
「ああ、くやしい。もうちょっとで完璧だったのに」
「しょうがないよ、あきらめよう」
「でも、くやしい」
「それなりの雰囲気が出ればいいじゃないか。ここまで来れば上出来だよ」
「まだあきらめないぞ」
「おいおい、無理するなよ」
「最後の手段、スピーカーに共鳴箱をつけよう」
「ええー、本気かよ」
「そうだよ、演奏楽器を決めてしまって、その楽器専用の共鳴箱をつけるんだ」
「うー、じゃあピアノの場合は馬鹿でかい共鳴箱をつけるのか。ピアノの形し
 た」
「そうだ、そこまで徹底したい」
「うまく共鳴するかな。ピアノ線の音の共鳴と同じにいくかな」
「やってみないと分からない。もしうまくいけば、アンプのパワ−少なくてす
 むぞ」
「確かにそうだけど、こりゃ相当大ごとだ」


  こうなると、楽器の自動演奏を考えた方がいいのかも知れません。ピアノの
場合はかなり自動演奏が普及しています。その他の楽器については、良く分か
りませんが。

  もう一つの解決方法としては、楽器をすべて電子楽器にする事です。この場
合は楽器の音はスピーカーから出て来る音ですから、何の苦労も要りません。
少なくとも安上がりにするにはこの方がいいでしょう。


  でも、こんなあきれた?発想、私は好きです。うまくいったら拍手喝采して
下さい。高能率スピーカーとしても使えるかも知れません。音質は???。聞
いたことがないので分かりません。