心情編 第4話 <夢のすすめ> 車の代わりに、電車を使う。私の代わりに、あなたにやってもらう。○○の 代わりに○○、こう言うのは誰でも考えつきます。見本があるからです。見本 が無いものを考えるのは大変です。いや考えてもいい考えは出ないのではない でしょうか。 そこで夢のおすすめ。 「アイデアって考えるもんじゃないね」 「考えなくってアイデアが出てくるの?」 「考えても出ないんだよ」 「じゃあ、どうやったら出るのよ」 「そうだな、夢を見ることかな」 「夢の中に出てくるの?」 「夢といっても夜中にみる夢じゃなくて、自分がこんなの欲しいか、こうした いと思うことだよ」 「必要は発明の母ということなのね」 「まあそんなとこかな。言葉を替えて言えば、夢は発明の父と言うことかな」 「ふーん」 「考えるのはその後さ。夢だけで終わったら具体的なものは何にも出てこない からな」 「魔法の絨毯を夢見ても、空想の世界で終わっちゃうもんね」 「そういうこと。だから考えるってことは大切だ。しかし、夢がなければ何も 考えられないんだよ」 「心理的にもそうね。やる気がないのにいい考えが浮かぶわけないもんね。で も、どうしたら夢が見れるのかしら」 「簡単そうで難しい質問だ。人それぞれだからね」 「あなたの場合は?」 「うーん、一種のハングリー精神かな。それとも人と同じのはいやだからかな」 「あなたの場合は少し脅迫観念があるんじゃない。そうしないと気が済まない と言う」 「あはははは。そうかもしれない。自分自身に自信がないから、新しいことを 夢見たがるのかも。それに人と同じ土俵じゃ勝てるわけがないし、仮に勝っ ても気分が良くないと言う気持ちがあるからかな」 「ちょっと優しすぎるのよね、性格が。おかげでずいぶん損をしてきたわね。 かわいそう」 「性格か、繊細なんだ、いや弱いのかな。体力的にも・・・」 「そう自分を卑下することないわよ。人それぞれ良いところがあるんだから」 「そうだね、ぶつぶつ言っても始まらない。自分の得意を活かすとするか」 「得意はなあに?」 「それは夢を見ることさ」 私の夢は、昼ひらく。人はこれを白昼夢と言う。