【経ヶ蔵と太平山】



(須弥壇岩付近からの太平山)

経ヶ蔵と太平山
【日 程】2004年5月22日(土)
【山 域】出羽丘陵
【山 名】経ヶ蔵山(470m) 太平山(447m)
【天 候】小雨
【メンバ】単独
【コース】十二滝口から太平山、経ヶ蔵山往復
(概 略)


十二滝口(12:25)---(13:04)太平山(13:13)---(13:41)十二滝口(13:45)---(14:38)経ヶ蔵山(15:12)---(15:42)十二滝口


今年は2月末からいろいろあって山どころではなかったので本当に久し振りの山遊び兼足慣らしと言うことで近場の経ヶ蔵に遊びに行った。およそ十年振り位の再訪だろうか、そしてついでと言っては何だが、すぐ隣にある太平山という山も以前から気になっていたので向かってみた。

登山口の標高がおおよそ150m山頂が450m前後300mのアップダウンを二回繰り返すという馬鹿な山行となった。

ここは、山形県平田町北俣地区の景勝地十二滝の少し上に登山口があり、経ヶ蔵は十二滝口から山頂を経て中野俣地区の円能寺へ道が開かれている。太平山への登路は昔のエアリアマップには載っていたが最近の地図には載っていないコースであり以前から気になっていた。

まずは太平山から、登山口は林道沿いに待避場があり車1台は駐車可、昭和58年の文字と太平山登山口の文字が見える道標が朽ちている。地図で見るかぎり山頂へ尾根を一直線に登る。
本当に久し振りの山歩き、すぐに汗が噴き出す。道は刈り払われた跡はなく荒れていて、踏み跡がかすかに認められる。両側が切れ落ちた尾根道が続き迷いようがない。しかし急登が続く。あえぎながら登りふと顔を上げるとカモシカに出会した。365m付近に「図根」の表示の標注があった。山頂付近になると幾分傾斜が緩くなりブナが混じる。

ひょっこりと頂上に到着、まあ確信はないが辺りにここより高いところはないのだから、多分山頂だろう。人為的に削られた場所に朽ちた建物があった。後で地元の人に聞いた話神社の社だということ。今は放置し誰も登らなくなったと言うことだった。展望はブナの枝に邪魔され無い。すぐに下山する。

林道を少し下って経ヶ蔵へ、道は橋を渡って急登が続く、太平山と比したら天国のような整備された道だ。いつも思うのだが、親切に階段を造ってくれるのは良いのだが足が短いためか歩幅に合わなくて難儀する。おおよそ270m登ると尾根に着き左に折れて後は尾根歩きになる。

須弥壇岩(しゅみだんいわ)で先程登った太平山が綺麗に見えた。それにしても尾根上には奇怪な岩が多く面白い。20分程の尾根歩きで頂上へ、ここには展望台が造ってありコーヒーを沸かし一服する。展望は霞がかかりイマイチ、隣に胎蔵山も見えるはずだがこちらは雲の中、ふと空を見上げると大きな鳥が優雅に舞っている。よく見るとトンビではなさそうだ。羽の形が違うし大きい。クマタカか?

そのうちにいっぱい集まってきて頭の上を乱舞し北の方に飛び去って行った。数えると十六羽確認できた。クマタカがそんなにいる訳ないし多分トンビなのだろう。珍しいものを見た一日だった。


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