暁のうた

2011.5 by Tarumi


今日まで信じてきた明日も
海も山も町も 崩れるほどに形を変えて

ただ僕らは 言葉なくうろたえ
寄せて返す波に 心揺らすだけだった

あの駅の前で来ない汽車を 待つ人混みの中
そっと微笑む誰かが 勇気をくれた

行く先は見えなくても
たとえ描いた明日が もう違っても
ひとつ 確かなこと
つないだ手のぬくもり
絆だけが闇の先へいざなう
きっと見つけなおそう 君とともに


途切れたレールの その先には
色づく木々や花を あふれるくらいに咲かせたい

吐く息をこらえ 刻み込んだ君のやさしい声が
いつかこの町の空を 包み込むように

あの風に吹かれながら
たたずんでいた しなやかな木々を
今 心に植える
僕らはあきらめない
瞳の中に 暁を灯して
きっと越えていこう 君とともに


あの風に吹かれながら
たたずんでいた しなやかな木々を
今 心に植える
僕らはあきらめない
瞳の中に 暁を灯して
きっと越えていこう 君とともに

きっと越えていこう 君とともに


東日本大震災への想いをどうしても歌にしたかった。
詳細はブログにて。