時代の空
1995.11 by Tarumi
つづく空の8月の青さが
あの日の命を 燃える町を
また思い出させる
逝く人々の悲しみのつづきも
気づかぬようなふりをして
核は降り注ぐ
あの夏と同じ青い空の下に
小さな自分を抱いて
僕は生きてる
めぐりくる明日の行方もわからず
終わりを手にした
人々の描く
時代の空を見上げる
この時代に生まれてきた僕らは
見えない何かを見上げながら
何を探している
南の海 青白い光が
半世紀の時間を超え
今を問いかける
あの夏と同じ色あせない空を
ただひとつだけの
自分の胸に刻もう
変わらないものと変わりゆくものの
向き合う世界で
自分を変えることから
あの夏と同じひとつの空の下に
終わりを手にした時代に
終わりを告げよう
I'll hold this my wish born for peace
誰も見ない明日へ
受け継いだ命の行方を
見届けてゆく
つくり出してゆく
これは反核平和をテーマにした曲です。
95年は戦後50周年の節目の年で、国内外でも戦争について、原爆について論じられた年だったと思います。
一方で、フランス・中国による核実験が強行され、50年たった今も尚、核兵器が世界に君臨する兵器なのだということを思い知らされました。