名もなき星 

2000.6 by Tarumi


冷たい夜の空 雲の切れ間に星が光った
冷えた指先で君のぬくもり そっと確かめた

街は遠くきらめいて まるでひとつの銀河のよう
こごえる胸にふっとやすらぎが灯る 君とつなぐ手に

たとえ僕たちの きらめくこの想いが
誰の目にも届かぬ 一瞬の光でも
果てない宇宙(そら)の闇の中で 人知れず
ひたむきに輝く 名もなき星になる


君のやさしさは 錆びた心の雪も溶かした
暗い夜道さえ 朝には光の風が舞うように

今も雲の向こうには 限りのない満天の星空(そら)
遠く消えそうな星のまたたきを 君と抱きしめる

たとえ僕たちの 生命の輝きが
誰の目にも届かぬ 一瞬の光でも
果てない宇宙(そら)の闇の中で 人知れず
ひたむきに輝く 名もなき星になる

ひたむきに輝く名もなき星になる


この曲は難産だったなあ。CHANTAいわく、藤井フミヤのような曲だそうで。
そういえばフミヤが歌っていた川村結花の曲「ムーンライトマジック」あたりを意識していたかも。