旅をつづける

2000.12-2001.1 by Tarumi


歩き始めたときには とまどいはまだ胸の中
夏の陽炎の向こうには 青い海が揺れて見えた

たどり着く場所さえ知らずに 旅を続けてゆく
たどり着くあてさえないのに

夕日が沈むたびに 刻んでゆく里標(マイルストーン)
雲ひとつない朝には 心の地図広げてみる

はるか遠い空を見つめて 旅を続けてゆく
僕ら風

巡りめぐる日々の 果てに何があるだろう
それは終わりのない 問いだとしても
出会ってきた人の 微笑みに手をふれば
きっと君の胸の中にも 旅は続いてる


疲れた想い抱いて 見上げてた星空の夜
雨上がりの町には 街路樹の歌がきこえた

昨日と違う今日を探して 旅を続けてゆく
僕ら風

道に迷うときも 日時計の影を見て
自分のいる位置を 信じてゆければ
昨日よりも今日は 答えに近いはずさ
きっと同じ日々の中にも 旅は続いてる

巡りめぐる日々の 果てに何があるだろう
それは終わりのない 問いだとしても
出会ってきた人の 微笑みに手をふれば
きっと君の胸の中にも 旅は続いてる


20世紀中になんとかあと1曲作ろう!という自主目標を掲げて年末にやっと出来た曲。年明け後、多少練り直しを行ったため、世紀をまたがって作った曲ということになりました^^。
前半のメロディは、実は3年ぐらい前から頭の中を流れていたやつ。やっと形になった。
この曲を作る際に思い浮かべたのは、大学時代の友人のことでした。
思いっきり夢中になってサークル活動にとりくんで、その後社会人になって歩む道も違って、いろいろと話す機会もなくなって。でも久しぶりに話す機会があると、あー相変わらずがんばってるんだなあと、嬉しくなります。
自分自身もあれからずいぶんと変わり、変わっていくことは仕方のないことなのだというように、言い訳をしながら過ごしていたように思います。でも、古い友人の姿を見て、その人の中にも、僕自身の中にも、あの頃から変わらずにずっと持ち続けている何かがあるんじゃないか、と思いました。
確かにいろんなことがあって、毎日は大変なんだけど、常に自分で考え自分で決めて、自分の足で行動してゆければそれでいい。
きっと自分の中の「旅」は続いていくし、そうしたいという気持ちを込めてタイトルは他動詞「旅を続ける」としました。