密接な関係―単語力と試験の成績
英語でも国語でも、語彙を知らないと試験も悪い、とはよく言われます。
春休み以降、新中3生に、1年生のときに習った単語テストを8回(各20語)行いました。もちろん毎回範囲を指定しました。間違えた単語は1語につき20回書いてくるように指示しました。その結果を先に行われた中教研の試験(英語)の点数と比較してみました。すると予想された通り、単語テストの成績と中教研の点数と密接な関連があることがわかりました。
単語テストの平均点 中教研の成績の平均点
20--18点以上 86.3
18--16点以上 78.6
16点までの人 68.5
一致しないのは各階層で1割り前後に過ぎません。これまで塾の授業の中でも、このお便りでも再三、単語を覚えることの重要性を訴えてきているのですが、子どもたちはなかなか自分の問題として受け止められないようです。
8回とも満点だったA君とBさんにご褒美として図書券をあげました。すると「図書券がもらえるんやったら最初から言ってよ。頑張って勉強してきたのに」と何人かが言いました。私は「何かの見返りが無いと勉強できんようでは役に立たん」と怒りつけました。
語彙の重要性は英単語に限ったことではありません。ご存知の通り「英語も数学もすべて国語力が基本」というのが私たちの持論です。高校生の塾生から判断しても国語の語彙力の貧弱さに危機感を抱いています。自分の国の言葉が十分にできなくて外国語で書かれたものを理解できるはずが無いのです。
先の「高校入試懇談会」の席上お話したように、4月末、3年生に国語の語彙力をつけてもらうワークを渡しました。「英語塾やのになんで国語の勉強させるんや」と文句を言う生徒もいましたが、1回当たりの分量も少ない上に内容も単なる漢字の練習ではないので「結構面白かった」という子が大半。「これは2年生用のワークやよ」と言うと「先生、1年生用からして」という子もいるし、実際、三分の一しか合わない子もいます。読書をしない子供たちに少しでも言葉を覚えてもらいたいと心底願っています。
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