家庭教師の実態 ?

 10月上旬に、卒塾生で富山医科薬科大学薬学部1年 A君 が訪ねてきました。 
   「家庭教師の某会に登録していたら、A 高校3年生を担当することになりました。 英語の偏差値は40ほどで、国立大学を志望しています。どんな風に教えたらいいでしょうか」ということでした。
 私は「いくら進学校の生徒とはいえ、あと3ヶ月で偏差値を50に上げるのさえ絶対に不可能。 単語力と、中学3年から高校1年の文法力もないと思われるので、とにかく基礎を教えるしかないよ」とアドバイスしました。 
   それにしても、会からは「全て君に任せるから、適当に判断してやってくれ」といわれたそうです。 確かに彼は英語の成績は非常に素晴しく、全国模試はコンスタントに偏差値70前後をとっていました。 しかし、家庭教師というものさえ一切経験したことがありません。 私なら、問題を数問やらせただけで、レベルや弱点をある程度推察でき、手の打ちようがわかりますが、彼はまだ全くの未経験者。 いくら有名大学の薬学部学生とはいえ、そんな学生にいきなり大学受験生の指導を全面的に任せるとは、一体どういう考えなのだろうかとその会の姿勢を疑いました。 でも、これが大学生を使う個人指導や家庭教師の実態ではないでしょうか。


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